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第71号 2008/09/24
  ◎ オバタリアンの語源はリバタリアン?
(Q99-4)

第72号 2008/10/09
  日本は資源大国か?(Q99-6)

第73号 2008/11/20
  印刷会社に明日はあるのか?(Q99-7)
  これからの「印刷会社経営」を模索して

第74号 2008/12/26
当社の事業永続を願って

第75号 2009/02/09
2009初夢、その支離滅裂な白昼夢

第76号 2009/03/02
記念下敷き

第77号 2009/03/31
株価操作

第78号 2009/05/08
融通手形

第79号 2009/06/08
同期の桜は「LED」に注目

第80号 2009/07/01
夢追い人から幸せ欲張り人へ

第81号 2009/08/03
Topの自覚と決断

第82号 2009/08/10
建設的野党たれ


第83号 2009/08/31
東南支部便り

第84号 2009/09/31
当社は合い見積もり致しません

第85号 2009/11/31
広島発2009印刷産業夢メッセ報告

第86号 2009/12/04
生き延びる印刷会社のKey-word

第87号 2009/12/28
本の虫#2

第88号 2010/02/01
支部長退任(東南支部便り#44)

第89号 2010/03/01
JAGRAと全印工連

第90号 2010/03/30
「民間官僚主義」

第91号 2010/05/06
抗ガン剤治療中止

第92号 2010/05/17
抗ガン剤治療中止

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第93号


遺言の下書き

後継者の育成が充分でない創業社長にとっての最大責務は、万が一の場合の
会社存続問題に尽きる。
四度(07.06より胃ガン手術にて五回目)の長期入院及び数度の抗ガン剤治
療短期入院により、ベテラン永勤社員は円満退職(一部は解雇)した。
在籍12〜13年の若手社員が当社を支えてくれているので、何とか体調と相談
しながら存続させてきた。
仕事は楽しいし、生まれ変わっても(株)ビジネス印刷センターの社長であり
続けたい。

「Digital印刷会社宣言」は当社にとって追い風なので、尚更、存続発展さ
せて在籍している社員にも報いたい。
其れが叶わない場合でも、一日でも長く存続させて企業価値を高め続け、関
係印刷会社に無償譲渡を望んでいた。
在籍社員引き受けを唯一の条件にした事業継承は完全に白紙状態になってし
まったのは断腸の思いだった。
名も要らぬ、カネも要らねば命も要らぬ虚心坦懐は、理解に苦しむどころ
か、不気味でさえあったのだろう。
時節柄致し方ないことで、今は誰に対しても不都合を感じてはない。
それでも、お客様・取引会社・金融機関等へも、社会的に一切の迷惑を掛け
ないことを何よりも願っている。

暫くしたらエンディングを迎える筈の一生、とりわけ小生の仕事人生は、振
り返ってみて、非常に充実したものであり、十二分に満足している。
お互いに高めあいながら琴線に触れ合うことのできた掛け替えのない知己、
叱咤激励してくれた多くの友人、善良な社員、関係取引先に心からお礼を述
べたい。

今、実感しているのは術後から今日までの3年間こそ、人生で最も充実した
年であったことを心底喜び、生きとし生かされている幸せを噛みしめられる
ことに安堵している。
仕事以外でも、悲しいことや辛いこと、悔しいことも多々あったが、楽しい
ことや身に余る手応えはその数十倍もあった。
通常では味わえないような色々な経験をしてきて、良い人生だったと満足し
ている。
宣告された余命を何度も、何度も、何度も更新しながら、先月63歳になっ
た。
今まさにこの男盛りを少しでも長く続けられるとしたら……
どの様に生き様を貫けるか、本当に楽しみでしようがない。
あと暫く社長業を続けられる手応えと、反面、五度の入院と八度の擬似入院
により体力面の限界もひしと感じている。
明日死すとも森に苗木を植え続けるような心境で、自然体で毎日職務に臨め
ることには言いしれぬ喜びを感じる。

「Digital印刷会社宣言」の中期経営計画PDCA書き換えも臨機応変に対応し
続け、混沌とした時代でも数年先までの印刷業が見通せるようになったこと
は本当に幸せなことであろう。
Digital化・Ondemand化・新作戦展開の連続で蓄えたKnowhowは、他社との大
きな差別化になり、更なる飛躍のお膳立ても整いつつある。
時節柄、帳簿上でキャッシュフローをマイナスにしないようにするのが精一
杯だが、自分の仕事人生の中で、今日こそが最高の醍醐味だと実感してい
る。
低迷する印刷会社経営の中でVenture Businessを標榜できる幸運を噛みしめ
たい。

さりとて、仕事が生き甲斐だと言うようなつまらない人生は過ごしていな
い。
しかし、40年以上も直向きに仕事に取り組むことにより、自分の華奢な精神
面を鍛え直してくれて、心豊かにしてしてくれたことは何者にも変えがたい
ほど大切なものだと感じている。
良書に触れること(読みたい本が山ほど残っている)や、囲碁(気の置けな
い人とのヘボ碁)や、掛け替えのない友人達との酒宴や、Bascket ball仲間
とのワイガヤも感動的だが、小生にとって仕事はゲーム感覚であり、比較し
ようのないほどThrillingでExcitingのものとしか言いようがない。


Post Script
十数年来、取引先からの億を超す焦げ付き発生処理にかまけたが、やっと
(まだ?)八割方クリアした。当時はそれ以上に数度に及ぶ軟禁状態での融
通手形発行強要に、やんわり拒否し続けることは大変だった。それ以上に家
内や娘に危害の及びかねない修羅場を乗り切るには、相応な冷静さとタフネ
スさを身に付けねばならなかった。
以来、隔年のように遺言の下書きを書き換えてきたが、自筆署名し公正証書
として遺す時期が来つつ有ることを自覚する。


                                         OGRE

 

第92号


なぜ普天間基地を無条件閉鎖しないのか?


歴代首相にはTopとしての矜持はあるのか…………………

誰であろうと、どんなに価値観や主義が異なっていようと、Topになる人に
対しては、それなりの頭脳明晰さや人格を備えているものだと敬意を表した
い。
評論家と違って、一国のTopは国を代表する実業家なのだから、現実に即し
てあらゆる軋轢や抵抗勢力に対しても屈しないだけの勇気と実行力を備えて
いるものだと思いたい。
近年の歴代首相を拝察すると、なるべきではない人がなって愚行を犯して、
日本丸を浮揚するどころか、沈没することに手を貸しているように思えてし
かたない。
最近のバカ首相を列挙すれば、宇野、海部、村山、橋本、森、安倍、福田、
麻生とよくもまあ本人が恥をさらすだけでなく、日本と言う国の恥を世界中
に晒らしてくれたものよと忸怩たる思いに駆られる。
麻生の漢字読み違えなどはまだ可愛らしいもので、「IT革命」を「イット革
命」と宣い世界中に恥をさらした森は首相時代にあれだけバカを晒した過去
の人なのに、いまだにTVにしゃしゃり出て「恥知らず」を演じている。
橋本にはたまたま厚生政務次官時代に面談したことがあるが、その当時から
あまり好きではなかった。行政改革を錦の御旗にしていたが、Topとしての
人格不十分で選挙に負けたのは至極当然の結末だった。
後を引き継いだ森よ、「独立行政法人をここまで野放しにしたのはお前の責
任だろう。よくもまあ恥ずかしくもなく公衆の面前に顔を出せるな」と詰問
したい。
醜聞を論う案件には枚挙に暇ないが、日本国民として惨めになるので割愛す
る。

外交問題だけに絞ってみても…………………

首相ではなかったが、30年近く前に金丸信が米軍基地従業員給与の肩代わり
に60億円くらいの「思いやり予算」を付けた。歴代バカ首相が引き継いでい
る間に2000億円にもなっている。
とっておきのバカ首相の海部は、湾岸戦争のおりになぜ平和憲法をタテに使
わなかったのか、いまだに腹立たしくもあり、残念で残念でならない。
当初、彼自身は戦争に加担するカネは一切供出しない、と宣ったらしいが、
取り巻きの官僚や政治屋に負けて渋々妥協したらしい。
日本が無言に徹して「いかなる戦争にも反対」の立場を取ったとしら、それ
こそ世界中から賞賛と敬意を浴びることが出来た筈なのに。
当時、世界の良識人は、日本が平和憲法に則り「いかなる戦争も反対」を貫
くことを強く期待していた。
数少ない欧米の友人から、それこそ異口同音にディサポイントメント「日本
の良識・世界に冠たる平和憲法に失望した」と言う声を耳にして恥ずかしか
った。
Topの意志薄弱さが世界中から「批判」を浴び、それ以後の日本の軍事スタ
ンスを方向付けてしまった。しかも出し惜しみしながら外圧に負けて何度か
に分けて後出しジャンケンしたことにより世界中から「軽蔑」される国に貶
めてしまった。
外圧にも負けたというのも厳密にはウソで、オイルマネーであぶく銭を稼ぐ
強欲主義者に負けただけのことだと蔑みたい。

湾岸戦争の轍を踏まないように、イラク戦争での「ママゴト遊び」とも言え
る自衛隊派遣や、インド洋でのこれまた「茶番劇」の燃料補給や、アフガン
派遣は何としても停めて欲しかった。
最初に海部がボタンの掛け違いを犯したのだから、以後の首相にとって外交
方針を急転換することは至難の業だったことは認めるが、それでも蛮勇を
ふるって欲しかった。
再度贖罪する、日本の外交政治のベクトルを貶めた海部の罪は重い。Topと
しての指導力と責任を彼が生きている限り問いたい。

鳩山首相は、なぜ普天間基地を無条件閉鎖に出来ないのか…………………

普天間どころか、沖縄中に基地が散在し、嘉手納には沖縄最大の基地があ
る。
横須賀には世界最大基地も存在する。山口県といっても、ほぼ広島経済圏に
属する岩国にもバカでかいBase Campも存在する。
基地は日本中にあまり返しており、普天間基地など無くても米軍は困らない
はずで、寧ろ撤退する費用+落とし前を日本が負担してくれること望んでい
るように思われる。
ダッチロールを繰り返して抜き差しならなくなった鳩山首相が開き直って
「無条返還」を腹案だと発表したら………、優柔不断なイメージを払拭出来
るどころか歴史に名を残す「名首相」になり民主党政権は暫く安泰するだろ
うに。
日米同盟にひびが入る、と宣う輩もいるが、それぐらいのことでひびが入る
ことなどあり得ない。ポチ犬とご主人様の関係では、元々信頼関係のある友
好同盟とは言えないのではあるまいか。今のままでは戦後の野党出身のバカ
首相、片山、細川・村山の仲間入りするだけになってしまうので気の毒で仕
方ない。

Topは取り巻きの顔色伺うことも、時に黒子として調整役に徹することも必
要だが、いざとなったら一人で決断せねばならない時がある。

やんちゃでも良い、マスコミや、評論家や、抵抗勢力からの呪縛を断ち切っ
て、日本国民の最大幸福追求を最大使命と弁える国士無双であって欲しい。


                               OGRE

 

第91号


抗ガン剤治療中止

1月6日の検診で「腫瘍マーカ値の著しい上がり方から判断すると、抗ガン剤
治療しても逆効果になるくらいです。それでも続ける医師も多数おりますが、
それは患者さんに対して詐欺行為に近いので、抗ガン剤治療は中止にしまし
ょう。早ければ3か月くらいで容態は急変する可能性があり、今年いっぱい
生きられる可能性はゼロです。これからはQOL(Quality of Life)を少しで
も下げない生活を送って下さい」と宣告された。
拷問のような副作用に耐えながらでも、入院治療を続けているうちはまだ
Prologue(序章)だったが、これからいよいよPerformance(本番)が始ま
ったように自覚している。
そしてEpilogue(終章)はあっという間に訪れてくるだろうことも想像に難
くない。幸いなことに担当医のあっさりし(過ぎ?)たお人柄とEvidence
(治療信念)に全幅の信頼がおけることはありがたい。
多くの知己がSecond Opinionを勧めてくれることはありがたく受け止めてい
るが、俎上の鯉よろしくバタバタしたくないので一度も活用したことはな
い。
術後、余命1年と言われて1年以上生き延び、あと半年と言われて半年以上生
き延び、3か月と言われて4か月経過し、それを繰り返しているうちに34か月
経過した。
オオカミ少年としては、今回の宣告でも顔色一つ変えなかった(筈?)が、
自覚症状があるだけに、今まで以上に真摯に受け止めざるを得ない心境だっ
た。
昨年末からガン細胞に冒された神経の痛みがかなり激しくなって、痛み止め
の坐薬使用量も1日1回から12時間おきになり、最近は8時間おきでも耐えら
れない状態になりつつある。来週あたりからモルヒネ使用を余儀なくされる
だろう。
読者の方には辛い話になって申し訳ないが、当の本人は(痛みは辛いけど)
あっけらかんとしていることを強調しておきたい。
筑紫徹也でも癌の本を20冊以上読みふけっていたと聞くが、私は1冊だけ斜
め読みして、1回だけガンフォーラムを聴講しただけで不真面目な患者を貫
いてきた。
自分で言うのは真実味に欠けるかも知れないが、悲壮感を覚えないのは何故
か? を自己分析してみたくなった。
  ・胃袋の全摘出手術後3年近くなるので、ある程度心の準備が出来上
   がってしまったのか? 
   罹患後5年以上経っている病室の患者でも準備出来ていない人が殆ど
   だったから何とも言えないが、下準備が出来つつあるることも否めな
   い。
  ・子供の頃から無宗教で「死後は無」と言う感覚があり、死はあまり怖
   いものではないように思っているのか?
   輪廻転生を全否定しているわけでもないし、少しは怖いけど極端に恐
   れおののくことができないだけなのか、実はよくわからない。
  ・何度かの修羅場をくぐり抜けながら、運命を嘆くわけでも誰かを誹る
   でもなく、「ひょうひょう」と「ひょうきん」に、しかも精一杯、会
   社経営に勤しんでこれたからか? 
   これにはある程度納得出来るような気がする。野生の猛獣と動物園で
   飼われている猛獣を比較すると、後者の方が遥かに長生きしているら
   しい。
   少し理屈っぽくなるが、如何に長く生きるかより如何に納得いく毎日
   を過ごしているかの方が大切に思えるのは、あながち負け惜しみに過
   ぎないとも思えない。
仕事を楽しみ、仕事にしがみつける幸せを深く感じている。

宣告を受けた日の午後に、当社のエンジンとも言うべきPODマシン更新の契
約をした。「自棄で高価な買い物しているのだろうか?」と自問自答してみ
たが、どうしても必要なことが冷静に? 判断出来ていた。
それと同時に、少しでも好ましいエンディングの準備も開始した。
当社のStakeholders(取引先etc.)にご迷惑を掛けないように、通告や当社
のKnowhow伝授を開始した。金融機関に対しては、必ず訪れるはずの万が一
の場合のNegotiation(交渉ごと)に時間を費やした。
Negotiationには駆け引きも必要なのだが、妙な手練手管を駆使することは
苦手なので、ほぼ直球勝負で臨んだが、それには永年培った「経営感覚」が
大いなる援軍になってくれた。
1月時点では、完璧なエンディングの準備するつもりだったが、元来の横着
者だから80%で妥協することにした。「後は野となれ山となれ」で開き直る
すべを覚えてしまい、遺言さえまだ書き直していない。
それでも40年以上、ひたすら前向きに印刷会社を経営してきた全てで臨んで
きた。
使命感と言えば仰々しくなるが、この4か月間は自分自身の仕事人生の全て
を試されるようで充実感さえ感じた。
4か月どころか術後の3年足らずこそ、PrivateでもBusinessでも、自分の人
生の中で最も充実した期間を過ごせた。
とりわけPrivateでは、花鳥風月を以前にも増して親しみ、掛け替えのない
人との存在感を確認し合えることに、言いしれぬ喜びを感じている。

残存する善良社員に通告するには最も配慮しなければならず1か月を要した
が、彼らはいまだに辞表すら提出してこない。
昨年来からの徹底した社員教育にも耐えて、日に日に成長してくれている姿
を垣間見られることに大きな手応えを感じている。
彼ら一人一人にとって、より相応しい再就職先を紹介するために、数社の印
刷会社に見学に連れて行き、帰りには、普段なら敬遠するような料亭などで
会食を繰り返した。
「今のお前達のホーレンソーでも、ビジネス印刷内では充分通用する。しか
し再就職する他社では通用しない」がいつの間にか口癖になりつつある。
X-Dayは覚悟しつつも、それでもあまり頑張らないし無理もせず、そして諦
めることもせず、しぶとく、したたかに、充実した毎日を過ごせている。


                                        OGRE

 

第90号


「民間官僚主義」〜〜私の経済学「構造不況からの脱却」より〜〜

★日本の高コスト構造
あれから四半世紀経過したことになる………まだ30歳代後半、自分の才能を
過信して精一杯背伸びして、それなりの手応えも十二分に感じていた。バリ
バリ音が出るほど仕事して、それにより自分が大きく成長していると錯覚し
ていたことが昨日のようでもあり、また遠い昔のことのようにも思える。
戦後、日本ほど成功した国はないと確信していたが、成功した秘訣とも言え
る「日本人の特殊性」が制度疲労を起こして修復出来ないほど閉塞状況に陥
っていることは誰の目にも明かであろう。日本国中、成功体験が余りに大き
く、そして期間も長かっただけに、修復を先延ばしにして変化を嫌ったツケ
がいまだに尾を引いているように思える。
停滞の原因を経済アマチュアなりに分析すると、
1.日本の企業文化は「高コスト構造」になっている
2.コメ文化がもたらした「協調精神」が農村のみならず日本中で機能しな
  くなっている
3.日本の教育システムでは「個人の創造性」を発揮させることが出来なく
  なっている

上記三項目以外に気になるのは、経済学者にも政治家にも(もちろん私にも
分析出来ないことだが)変革させるだけの原因追求が出来ていないように思
える。
重箱の隅をつつくような瑣末な社会問題・経済問題を羅列することに汲々と
して、真の改革策は誰も発信していない。
戦後日本経済の末期症状と酷評された住専問題でも責任追及をしなかったこ
とに代表されるように、物事を曖昧にすることが得意な国民性だから(これ
が日本人の国民性の良さであることも認めるが)問題をズルズル先延ばしに
してFeedback(*1)しないのだから、変革は一向に進まない
      (*1)フィードバック:出力(結果)を入力(原因)側に戻す操作の
         こと
────────────────────────────────── 
★再配分連盟という犯罪組織
「一つの社会構造が大きな変化もなく、長く続くほど利害団体の数が増え、
発言力が大きくなり、Innovation(*2)を妨害して、自分たちの懐を肥やす」
と言われる。
(*2)イノベーション:(長期的な)景気変動の原動力で、社会を発展
            ・活性化させる、経済・経営上の"新しいやり方"のこと。
            技術の革新だけではなく、販路や提供方法、原料や部品の供給
            方法、組織や産業の構造を新しいやり方で行い、新しい価値を
            作り出すことが含まれる。
Redistributional Coalition「再配分連盟」とも呼ばれて、自治労・日教組
に代表される「労働組合」や、日本医師会・日本弁護士会に代表される「業
界団体」が「高コスト体質」を揺るぎないものにしている。
中世ヨーロッパのギルドよりも更にタチが悪く、諸悪の根元とさえ言われる
「補助金」「関税」「特別減税」等で守られている。
さらに試験合格者・資格取得者のみ恩恵享受と言う巧妙なシステムで新規参
入を拒み続ける。
教師の資格も医師免許も、入り口だけチェックしても途中で怠け者に対する
資格再検査はしない。
弁護士の試験などは、モラル低下を防ぐためとか法の知識を向上させるため
とか言うよりも、弁護士の数を抑制して自分たちの取り分を低減させないた
めの防護壁を築いているだけのように思われる。
JAFに代表される自動車整備業界は「車検制度」で甘い汁を吸っている。
農業問題は深刻化しているのに「農地組合」や「農協」は自分たちだけの利
権追求に固執しているのだから、経済効率性に矛盾を来し、変革のDynamism
が芽生えない。
日本の高コスト構造の主因は大雑把に言うと、1.業界寄りの族議員、2.供
給者寄りの行政、3.労働組合、4.業界団体、の悪弊が戦後連綿と受け継が
れてきたと結論づけたい。
「役人天国」にも理不尽を感じるが、それ以上に我が国は「再配分連盟天
国」が続く限りドラスティックな浮揚は望めないのでは、と心が痛む。
────────────────────────────────── 
★民間官僚主義が跋扈しているのが構造不況の主因?
「官僚の夏」は戦後復興期の国家の行く末を案じた「マジメで優秀な公僕
達」の悲劇だと捉えている。「税金泥棒、みんなで天下れば怖くない」のは
国家公務員に限らず、地方公務員も負けず劣らず悪いコトしている。年収や
退職金の額は前者に及ばないが、その分、チェックも甘く夥しい数になって
いる。
現民主党では無理だろうし、現実的には不可能に近いが、自治労や日
教組あたりまで真の「仕分け作業」して炙り出せば、ミクロ経済効果は勿論
のこと、マクロ経済的にも大きく浮揚出来るように推測出来る。
公務員官僚主義の弊害は枚挙に暇ないが、「一億総民間官僚主義」を検証し
てみたい。
公務員であれば、上司に逆らっても出世が遅れるだけで、首になることはな
い。民間企業だと、おべっか上司やバカ社長に逆らうと、たとえそれが会社
のためを思っての行為だとしても、理不尽な減給や解雇処分さえ待ってい
る。
農耕民族の美徳かそれとも不徳かは言及しないが、サラリーマンの多くは
「仕事している振り」「行儀の良い振り」という特技を保有している。社内
対応に限らず、社外の我が儘客に振り回されて、効率の悪い業務を毎日繰り
返している。
「不要な根回しに時間を掛ける」「仕事の進め方に問題がある」マネジメン
ト速度の遅いのは印刷営業マンの特技とさえ揶揄されている。
「よくもまあ、そんなに効率の悪い(≒儲からないこと)仕事していること
か、儲からないどころか赤字垂れ流しでも自分の仕事に疑問を感じないこと
か」という場面に屡々遭遇する。お客様の言われるとおりに、名刺一箱受注
するのに急いで訪問して、翌日急いで納品する愚を散見する。印刷界に限ら
ず、町中を走っている営業車の半分近くは、殆どムダ用事で走り回ってい
るように思える。彼らは車を運転していさえすれば「仕事している」と錯覚
したがり、ガソリン代の無駄遣いと時間の無駄遣いを繰り返している。余談
だが自分が損しているだけならまだしも、大気汚染と渋滞という社会迷惑ま
で及ぼしている。
洗練され鍛え上げられたプロとして、充実感を覚えるほど本気で仕事をし
て、それなりに稼いで、利益相応の納税義務を果たしていさえすれば、それ
だけで世の中良くなるように思えるのだが。
────────────────────────────────── 
★企業は「価格支配力」がある限り、富を創造する原動力となりうる筈
・小規模会社の能率の悪さやVisionなき経営者に代表されるように、企業活
 動レベルが低すぎたり、チャレンジ意欲の乏しい企業はどうして淘汰され
 ないのか?
・価値創造に懸命に挑む企業が多数現れる仕組み作りはどうしたら構築出来
 るのか?
・失業率が云々されるが、それよりも就業率(人口に占める就業者の割合)
 を重視すべきではあるまいか?
・人口減少社会においては「働く意欲を持つ人々」がどの程度存在するか、
 を注視すべきではあるまいか?
・少子化はより進むはずだから、限られた人材の潜在能力を引き出す工夫
 や、生産性を高める工夫をしないと税収は退っ引きならないほど減少する
 のでは?
・小手先の「派遣問題改革」よりも、少子化+高齢化の進展により就業率
 (≒就業者数)は低下するのだから、真面目に働く意欲を持った人の数を
 増やす政策をとらなければ、今後更に生産性は低下するのでは?
・就業率を引き上げ、更に就業者一人あたりの生産性を高めることによって
 国民一人あたりの所得を維持・向上させることが何よりの急務ではあるま
 いか?
・GDP一人あたりの国内総生産額は、先進7か国中最下位、OECD:経済協力開
 発機構加盟30か国中20位の現状を為政者は真に憂いているのか?
 順位が問題ではなく、真に庶民の幸福を考えているのだろうか?


                                     OGRE

 

第89号


JAGRAと全印工連

印刷会社の全国組織には、JAGRAと全印工連がある。
前者は社団法人の資格を有しているが、会員数が激減し1,000社を割ると法
人格も失う危機に瀕している。
後者は任意団体でJAGRAより規模は大きいが、同じく倒産・廃業・後継者不
足等で会員数は6,000社にまで減少し、おまけに減少傾向に歯止めがかから
ない状態になっている。

JAGRAは名前からして洒落ており、正式には日本グラフィックサービス工業
界「JAPAN GRAPHIC SERVICE ASSOCIATION」 だが、元々日本軽印刷工業組合
と称していた。
戦前からのガリバン屋が発祥団体で、戦後和文タイプライターで組み版する
ことにより「頁物」に特化して飛躍的に業績を上げた。
「GRAPHIC SERVICE」を日本語にすれば「印刷サービス」となり、印刷業≒
サービス業と捉えていることには先進的思い入れがあり、大いに満足感を覚
える。
日本郵政と提携して年賀状ビジネスを複数社が手がけているし、プライバ
シーマーク指定機関にもなっている。
毎週Webでオンエアされる「JAGRA BB」は画期的で、商売のネタ・宝の山が
ゴロゴロしている。
もっとも日頃から勉強・勉強・勉強(継続学習)していなければ、雑音やゴ
ミの山にもなりかねないが……

一方の全印工連の正式名は、全日本印刷工業組合連合会と称し、明治以来の
活版屋さんが発祥団体で、例外もあるが各社の規模はJAGRA会員の倍くらい
の規模となっている。
組合健康保険・厚生年金・厚生年金基金の他にも、医療共済制度・生命共済
制度・災害補償共済制度・経退功共済制度・せつび共済制度にも任意加入出
来るほど厚生面でも充実している。

以前は、役所が発注する印刷物でも「軽印刷」と「一般印刷」の入札窓口は
違っていたが、今は両業種を選別することの方が不自然なほど、技術面でも
設備面でもお互いの特徴はなくなっている。
広島県では当社も含めて、情報収集・勉強のためやお付き合いもあって、両
組合に加盟している企業が数社存在する。
両組合に加盟している企業だからこそ、両者の近未来の望ましい方向性を俯
瞰してみたい。
結論は、会員数が1,000社以下になったらJAGRAは法人格を失うのだから、体
力のあるうちに全印工連と合併することが望ましい、ことに尽きる。
合併の支障となっているのは、JAGRAの社団法人格と決算期が異なっている
ことがあるが、東京の両本部では着々と変更準備が進行している。
数年前から本部に早期合併を提言していた者としては喜ばしい限りである。
ところが地方会員はいまだに切迫感も危機感もなく、地方古参企業ほど合併
に根強く抵抗している。
前述したが「体力のあるうちに合併促進するためにも、JAGRA各県支部から
本部に早期合併の意思表示をすべきだ」と提言している。

────────────────────────────────── 

拝啓M君へ、
39才の君がJAGRA広島県支部長を引き受けることに関して、小生に意見を聞
かれれば「大反対だ」と答えるしかすべがない。
反対する理由は支部員の中でも、君が最も理解しているはずだと推察する。
それでも引き受ける決心をしたのなら、小生としても文字通り命懸けで協力
することを惜しまない。
危機感に疎いのが農耕民族の特徴だとしたら、それは批判に値しないが、君
や小生のようにJAGRAの断末魔を感じている支部員は存外少ないことに失望
させられる。
合併を躊躇する気持ちが分かるだけに、工業組合に対しては、当分の間は組
合内に「JAGRA支部」を設けるなどの措置で手厚く保護してあげて欲しいと
提言している。
双方から批判を浴びることは致し方ないことだと言い聞かせている。
仲良しクラブを否定する気持ちは毛頭ないが、過去の成功体験をいまだに引
きずって現実を見詰めたがらない人も散見する。
JAGRAの近未来を少しでも好ましい状態にソフトランディングさせるのが各
県支部の役割だと認識している。
巧言令色を否定する気はないが、小生は面と向かって人を褒めることは滅多
にしない。
それでも、三代目社長の君はJAGRAの新進気鋭のホープであることは紛れも
ない事実だし、それどころかこれからの印刷界の希望の星として輝いて欲し
い。
Debate術・Negotiation術の未熟な人たちの中で不毛な努力を強いられる君
のことを思うに忍びない。
反面、熟考すると討議術・交渉術を研鑽することも、リーダーとしての統率
力が研鑽されるようにも思える。
若くしてテクニックに走るのは頂けないが、心根さえシッカリしていればリ
ーダーとして王道を歩めるように思える。
精進を切に祈る。

                               OGRE

 

第88号


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支部長退任(東南支部便り#44)

                   広島県印刷工業組合東南支部長 高野繁義
────────────────────────────────── 
◎第15回支部報告  
・日   時:1月20日(水)18:30〜支部会 19:30〜懇親会
・場   所:ガーデンパレス(広島市東区光町1-15)

・議事内容1:「夢メッセ反省会」
 皆さんのご協力のお陰で、夢メッセの売上の中から無償で「資料(1)業態
 変革・ワンストップサービス実践ガイドブック」や「ワークライフバラン
 ス特集リアファイル」を配布することが出来ます。当組合では会員数ほど
 購入しますが、他県では購入ゼロの組合もあります。「夢メッセ」はマン
 ネリになるどころか、益々セミナーの内容が充実してきており、継続学習
 された支部員様には、きっと事業展開に役立つものと期待しております。
 今年もより多くの参加者を希望します。残念なのは、せっかくチケットを
 購入されたのに参加されない方もおられます。急用があったものと推察し
 ますが、経営者が参加不可能な場合でも、向学心溢れる若手社員さんの参
 加を希望します。

・議事内容2:「各社今年度の抱負発表」
 このご時世でも、黒字確保されている支部員・僅かでも業績アップしてい
 る支部員・新卒社員を3名も採用された支部員の報告を聞くと元気が出ま
 す。

・議事内容3「業態変革・ワンストップサービス実践ガイドブック」オリエ
 ンテーションご希望が多ければ、配布したテキストに準じた勉強会を開催
 します。
────────────────────────────────── 
◎支部会に出席して       (【 】内は支部長補足返答)
・仕事が薄い時ですので、東南支部会で支部長の刺激のある話を聞いて奮い
 立たせないといけないと思い期待していたのに、遅刻して貴重な話を聞け
 ず、残念でした。
 インデザインについては、CS2,3,4と導入していても、今購入する
 とCS4しか販売していないので、今から研究するところでした。昨年、
 T社主催の勉強会に参加させてもらったお陰で、当社オペレーターも我流
 でやっていたのが判明し、新しいことがわかり良かったと言っておりまし
 た。他社のオペレーターさんと交流をもてることは、刺激にもなり向上で
 きますね。
 支部長はソフトについても詳しいので、その辺の話も聞けるので、為にな
 ります。新しい物を導入するにしても、ディーラー業者の話だけではいい
 話ばかりで、実際活用した事例など聞きたいと思いますし、裏情報などこ
 ういった支部会などで、現場の意見として情報を知りたいと思います。ど
 んどんこういった交流や勉強する場をやろうという声があがってくること
 を期待します。
 また、今回はK印刷の息子さん(ですよね?)が参加されていて新しい顔
 があったことは良かったと思います。
   【既にCS4しか販売していないAdobeの企業コンプライアンスは認めが
   たいものがあります。我々はつねにPuppet操り人形で踊らされており、
   メーカーの不遜な姿勢は許せませんね。印刷会社の中には自社だけ儲
   かればよい、自社で勉強したことは秘密にして他社のノウハウは盗み
   たい、と言う企業もおられます。批判は致しませんが、当支部では知
   り得た情報を交換しあい、良い意味での仲良しクラブでみんなで高い
   ところを目指したいものですね】
・オンデマンド・ネット通販・業態変革では、支部員のパイロット的なビジ
 ネス印刷がなくなることは考えられません。娘さんに跡を継いで欲しいも
 のです。
   【少々口が過ぎることをお許し下さい。同業者のみならずお客様の中に
   もよく見かけるのですが、同族企業の中での「奥さん」の存在という
   弊害は誰でも遭遇しているはずです。馬鹿息子・我が儘娘の弊害はそ
   れ以上に深刻で、これは彼らを誹っているのではなく、後継者の大変
   さに同情しているからです。「厚化粧」「作り笑い」によって「行儀
   の良い振り」「仕事している振り」には、お気の毒に、といたたまれ
   ないものを感じます。若者が心の寄り道せずに成長されることを切望
   しています。実の親子でなくともバトンタッチは大変なのに、親から
   子への弊害は後継者に負い、人間的な成長が著しく阻害される可能性
   があるからです。彼らに対して「ビジネスマンの父から息子への手紙
   を読め」とお節介しております。10冊くらい買い与えて、今は英文の
   カセットしか残っておりません。私は創業社長だから余り苦労してい
   ないので、彼らの大変さは本当の意味では理解出来ません。
   「もし私がビジネスに入社したら、お父さんは社員さんの3倍くらい
   私には厳しいんだから」こいつ判っているな、親バカで言わせて頂く
   と、我が娘は経営者になれるだけの素質は充分備えております。それ
   でも後継者育成には最低10年間を要し、私にはその時間が残されてい
   ないからの決断なのです。私にとって印刷会社経営は命より大切かも、
   と言われることがあります。仮にそうであっても、娘の人間的成長を
   望む親の気持ちの方が勝っている次第です。娘は全くの独立した別人
   格であって、親の所有物でもないし、親の都合を押しつけることは出
   来ません。中途半端で継承させることは、社員に対しても失礼なこと
   だと思えます。
   一時期、他企業様への円滑な継承を願ったこともありますが、それが
   高望みだと判った時点で、明鏡な気持ちで諦めました。気がかりは社
   員のことですが、きっと当社以上の待遇で、当社以上の働きがいが見
   つかるものと願う次第です】
・この不景気のなか、新展開や、地道な活動により売り上げを維持していら
 っしゃる状況を聞き、不景気のせいにしている自分を痛感しました。年末
 に導入したマシンを本格稼動させることをまずスタートとし、喝を入れた
 いと感じました。
いろいろな思惑があってのことだとはうかがいましたが、特に懇親会は居
 づらい状況でした。あの状況が落ち着くまでは・・・という心境でありま
 す。失礼な文章となったことをお詫びいたします。今後ともよろしくお願
 いいたします。
   失礼どころか、忌憚のない意見を聞かせて頂き有り難うございます。
   将来性のある筈の? 若い人の参加を何より望んでおります。居づら
   い状況にさせるのは支部長の責任でありお詫び致します。若い方が東
   南支部のイイトコ取りして成長されることを何より望んでおります】
・クレームを言って申し訳ありません。確かに今の印刷業界は大変ですが、
 酒席になると後ろ向きな発言をされる方がおられ、せっかく勉強会でガン
 バロウと思っていた気持ちが萎えて、とても悲しくなります。支部長はそ
 の方に気遣いながらも強くたしなめておられます。ここまで言うべきかど
 うか迷っておりますが、毎回そのような発言をしておられる方には、参加
 して欲しくない気持ちになります。何とかなりませんか。
   【せっかく参加される方の出席を拒否することはできません。おまけに
   言われることは正鵠を射ていることも否定し得ない真実だし、含蓄あ
   る発言も多いはずです。ただ、何のための東南支部会かを、もう少し
   考えて頂きたいものですね】
・東南支部会に参加させて頂き、いつもながら支部長のバイタリティーには
 感服しております。参加者にも、自然と意気込みは伝わるものです。おそ
 らく社員にもそれが浸透しているものと感じています。自社のことをあれ
 だけ皆さんの前で言われるところは自信があるからだと思いました。それ
 は、自分は印刷が好きだ、勉強が好きだ、本が好きだ、酒席が好きだと、
 そこにあるのかな。若者はいいです。若い経営者、後継者が多く参加され
 ると、このような勉強会で育っていくと思われます。
 後ろ向きの意見も、前向きの意見も、対話があって勉強になるのでは。そ
 れがよい方向にあるのかどうかは、自分の判断で、それも勉強。
 私自身を支部長に置き換えた時、病魔にたいしてどのような対応が出来る
 かな、と。果たしてその前に逃げ出すのでは。今後も出来る限りずーっと
 支部長を続けてもらいたい、と言うのが本音です。門戸を広くして、組合
 員に青年部の人に。
                     工業組合事務局 西村 純男
  【身に余るお言葉、恐れ入ります。教養溢れるお気遣い恐縮の極みです。
  術後2年半が経過し、BusinessもPrivateも今までで最も充実した幸せな
  期間が過ごせたと実感しております。覚悟が出来たと言えば仰々しくな
  りますが、心の準備はかなり出来ている? つもりです。当事者として
  は淡々と報告出来ますが、聞かされる立場の人は大変だろうな、と拝察
  しております】
────────────────────────────────── 
◎支部長総括及び支部長辞任ご挨拶
ご心配頂いております病状は楽観出来ない状態ですが、印刷経営にしがみつ
ける幸せをしみじみと感じております。サイズダウンしながらも、来月は昨
年度採用した新人社員等4名で京都室町年賀会議へ出張するスケジュールに
なっております。副作用により集中力が些少ながら欠如しつつあることを自
覚しながらも、元気で毎日を過ごしております。何よりも、当社若手社員の
成長を具に観察出来ることは大きな喜びです。
知り得た情報は今後も支部会で開示し続けます。傍から「脇が甘すぎるので
は?」との忠告を受けることもありますが「情けは人のためならず」、皆さ
んに開示することにより社内教育がより充実して社員の成長速度が高まって
いるものと捉えております。
「ビジネス印刷では合格点を出せるが、他社でも通用する社員たれ」と。手
作りの社内教育用資料「TQM」が皆さんの参考になれば幸甚です。
来年も再来年も、生まれ変わっても(株)ビジネス印刷センターの社長であり
たいとは念じておりますが、申し訳ありませんが3月末日をもって、支部長
を退かせて頂きます。今後も東南支部の発展のために、微力ながらご協力致
す所存です。支部員の皆さんには「勉強・勉強・勉強」を押しつけて、行儀
の悪い支部長を務めさせて頂き、本当に有り難うございました。


                             OGRE

 

第87号


本の虫#2

今年読んだ書物の中で印象に残ったものは「20世紀」と「三たびの海峡」
と「夢窓と兼行」で、かなりの乱読だがそれぞれに人生観を振り返らせ
るものだった。
────────────────────────────────── 
「20世紀」読売新聞社刊、全5巻、約3,000頁は、読売新聞に97年から
99年まで連載されたものを、一部書籍用に書き直して発刊されたものだ
が、戦前・戦後を通じての未知な部分に多く遭遇した。「20世紀はどん
な時代だったのか」を、第1巻「革命編」、第2巻「ヨーロッパの戦争
編」、第3巻「日本の戦争編」、第4巻「大戦後の日本と世界」までは各
国の目線で編年体で綴られ、第5巻「思想・科学編」は特集・座談会が収
録されている。執筆者は100人以上? に及び、さまざまな角度から日本及
び各国の「近過去」が検証されている。歴史のみならず、政治・地理・
民俗・思想・宗教・哲学・科学etc.が語られており、読み終えるのに半
年間を要した。
「臭いものに蓋」がしてないので、読みづらい部分もあったが、逆にそ
の暗い部分こそが、今を生きている我々が認識し、近未来の日本のある
べき姿を考えなければならないことのように思える。今の小中学校での
歴史教育は、卑弥呼の時代検証等に重点が置かれているが、極論すれば
江戸時代から明治維新への移行期から始めても構わないように思える。
乱暴な言い方だし、歴史の先生にとっては教育しづらいだろうが、中学
生からは、日清戦争からでも構わないようにさえ思える。日本の今後を
背負う小中学生が日本という井戸に引きこもらず、Cosmopolitan(世界
人)に育って欲しい。世界の中で日本がどうあるべきか建設的に模索し
て欲しい。
────────────────────────────────── 
「三たびの海峡」は、帚木蓬生の初期の作品で、第二次大戦中に朝鮮人
強制労働者のことが記されており、「厳窟王」やソルジェニーツィンの
「収容所群島」を連想させられるほど悲惨な物語だが、中盤から日本人
女性との恋物語(悲恋の筈なのに、とても爽やかなものを感じ続けた)
はとても読みやすく、最後の復讐劇には痛快さを感じた。豊臣秀吉以上
に、大戦中に日本軍の犯した罪の重さを改めて感じると同時に無知を恥
じる心情が増した。不十分ながらも西松建設も先の裁判でやっと非を認
めたが、同社の裁判に携わった人たちには、せめて「三たびの海峡」を
読むことを義務づけたい心境になった。それでも、これからの日朝関係
が、近くて遠い国から「近くて近い国」になるよう結んであることに安
堵感を覚えた。
────────────────────────────────── 
「夢窓と兼行」中央公論事業出版刊だが、著者の「久米宏毅」は無名の
人物で、彼の甥に当たる知人から借り受けて、一晩で読み終えた。前記
二書を凌ぐのではないかと思えるほど、私の人生観に深い印象が残った。
私自身「無宗教」を口に出して憚らないのは、Animism・Totemism・
Shamanismの臭いが嫌いで、とりわけ宗教原理主義が苦手であるが、宗教
自体を否定している訳ではない。
やんごとないお付き合いで五木寛の本も多く読まされているが、実は殆
ど感動することはない。批評するだけの能力もないので「良い本でした」
と曖昧模糊な感想を述べさせられている。信心しようがしまいが、「夢
窓と兼行」は真理追究面からも大いに自戒させられ、とても感動を覚え
た。
仮に、書店で手にしたら「序」の韻を踏んだ文章に引かれて、そして
「跋文」の見事な締めくくりに爽快感を覚え、間違いなく購入したであ
ろう。Quality of Lifeを低下させないように、残りの人生を楽しみなが
ら逍遥している(否、彷徨している)身にとって、読後に納得感と自戒の
念と心安らぐものさえ感じた。
兼好法師の「徒然草」はかなり暗唱しており「徒然なるままに」と「徒
然侘びるままに」の違いを想い出しながら、何が書いてあるのだろうと、
一気に読み終えた。
Nihilism虚無主義同様に「無常」も誤解されがちな言葉だが、ワクワク
しながら読み進められ、True Story実話かFiction虚構か問う気にもなら
なかった。
嵯峨野の自然を背景に散策しながらの二人の会話も聞きやすく、とりわ
け夢窓に諭されて我が身を振り返る兼行の生臭さに納得した。
      「春はまだ春のうちに夏の気配を含んでおり、秋はまだ夏のう
       ちからすでにひそかに訪れている」
新しい季節の胎動が先の季節のうちに熟している。
新しい季節に変わるのが速いのが摂理だとしたら、我が身の処し方を考
えさせられた。
Soft LandingかHard Landingか、善人なおもて往生にするか悪太郎のま
まに、などという二者択一は私には相応しくない。
      「芽吹きは、まず先に葉が落ちて芽ぐむものではなく、下から
       新芽が萌え出るのに耐えかねて落葉する」
そうだとすれば人の未来は臨場になって始まるものでもなかろう。
      「未来は既にその人の現在のうちに孕まれており、生き生きと
       した現在がなければ生き生きとした未来は拓けない。もし
       未来が行き詰まっているのなら、それは現在の生き方が貧相
       だからであろう」
2年前に一度はRetireを決心を余儀なくさせられたが、軟着陸しようにも
多くの不都合に遭遇し画餅に終わった。しかし誰に不足を感じるでもな
く、ある意味では感謝しながら、今のまま刷会社存続させるのが私に
とって相応しいのだと納得させている。
      「定めなきこそいみじけれ」
誰しも生々流転の中で生き続けるのであろうが、私は今でも生成発展の
姿勢を持続したい。大きな声を発すると誤解を招くが、墓碑も卒塔婆も
葬式も要らない。願わくば多くの掛け替えのない親友たちで「偲ぶ会」
を開いて、悪口雑言して頂ければそれで本望。
      「真理の道の修行は歳をとってからでも、と後回しにしてはな
       らない。この世を去る時に悔やんでもどうしようもない」
「印刷経営」は妥協の連続だったが、「印刷」には妥協してこなかった
(厳しすぎたかも?)私にとっては大きな反省点であることも否定出来な
い。
    「世の中の げに憂け時は 身ひとつを 隠すばかりの 蔭だに
     もなし」
     「滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なお聞
     こえけれ」
人生は刹那刹那に変化する相(すがた)と知ればこそ、その刹那を尊ばな
ければならない。この世は無常なればこそ尊いのだ。
外相(そうと読めば面)と首相(しょうと読めば立場)の違いは認識してい
たが、まさか「すがた」と読むとは、無知を認める。改めて、なればこ
そ(=not If but Because.)とならばこそを頭に巡らしてしまった。
「有職故実の知識を吸収し、広い教養を身につけ、寝食を忘れ
     て奉仕する。若い体いっぱいに大陽に届かんばかりの夢の中
     に生きた。内心から観念が湧き出て来ると言うことだ。可能
     性のない人間にとっては何の内心の疼きもない」
20才にして生き様という価値観の大幅変更を強いられ、印刷業を継続発
展させるに当たって、抵抗や屈辱も受け、陰湿なイジメにも遭遇したが、
その都度弱みを見せぬだけの演技が身に付いてしまったことは果たして
幸だったのか不幸だったのか?

夢窓17才の折り、講師の臨終でその往生の見苦しさをつぶさに見聞した。
博学でさまざまな道に通じた僧でも、生死に臨んで修行が役に立たなか
ったことを目の当たりにした。多聞博学でも悟りはえられない、と言う
経験が大きな節目になったらしい。
夢窓は「山は山に、水は水になりきっていて、そのほかのなにものでも
ない。人間とて同じことで、人間と自然は別のものではない。人間それ
自体が人間という自然なのである。あらゆる時空を越えた人間がここに
在る」一つ悟ったという。
宗門に入って10年、「頭の中で観念だけが先へ先へと突き進んでの感覚
を鈍らせてしまっていた。経文や祖師の言句は悟りに導く道標を扱った
に過ぎない」それまでを反省し言葉に拘って抜けきれなかった非を悟っ
たと言う。
「道を求めるものが世間と出世間をちょっとでも区別するところ在れば、
真理を悟り真理にはいることは出来ない」は言い得て妙、と言うこと自
体が不遜になろうか?
煩悩などのけがれに汚染されたこの世界のすべての存在を世間というの
に対し、出世間とはそれを超越しているものをさすのだから、この辺り
から私の心にグサリと来るもの少なくなかった。しかもたちの悪いこと
に内省する反面では、私の生き様を肯定する材料も見つけてしまう。
一面的なとらえ方もあろうが、私は「篤農家」とか「分限者」と言う言
葉を肯定する傾向がある。周りの百姓は頭を使わず、お日様西西で過ご
しているのに、一心不乱に農業Innovationに取り組んで、しかも研究開
発して得たTechnologyを惜しげもなく周囲の農民に開示する。
曲がりなりにも印刷経営と印刷の勉強をひたすら謹んできて、人より少
し印刷業の近未来が見えるから、無償でも周囲に啓蒙(お節介)してい
る。「人より抜きんでていることを吹聴している」との批判には、我が
身の不徳は否定しない。「篤印家」などと気取る気はないけど、42年間
も精一杯取り組んできた生業だから、印刷界が少しでも効率よく儲けて
納税義務を全うし、少しでも魅力ある業界であって欲しいと願う気持ち
に誇張はない。真面目に印刷経営に取り組んできただけに、周りの不真
面目な印刷人を散見すると気がかりになる。その人たちを批判する気持
ちは毛頭ないが、不真面目なのに真面目ぶった印刷人や屁理屈並べる印
刷評論家は忌避したい、と言うのも偽らざる心情である。

「夢窓と兼行」がかなり奥深く理解出来る、といえば著者には不遜に映
るかも知れないし、諸々には知ったかぶりと批判されるかも知れない。
しかし古典に親しんだ者としては、理解を通り越して感動さえ覚えるの
も偽らざる真実なのだ。限られた時間を学問(とりわけ経済学)に費やし
てきたことは、私にとって最高の贅沢だったし今後もそのまま続けて行く
ことであろう。
良書に出会うと、読書時間よりも数倍の時間をかけて読後録作成してみ
たり、内容の実践に更に数倍の時間を費やすことがある。この読後録は
更に4頁分続くが、紙幅の関係で尻切れトンボにさせて頂く。
「兼行と夢窓」は正月休みにじっくり読み返してみたい。

                             OGRE


 

第86号



生き延びる印刷会社のKey-wordは「Contents」と「Interactive」

先月号の「夢メッセ」報告記事には多くのResponseがあり驚いている。
「夢メッセ」で受講した7Seminorの資料を基に、当社の方向性を再確認し、
社員教育に使用するために「生き延びる印刷会社のKey-wordは、中身と双
方向性」を作成した。数社に約束していたため、早く送付して欲しいとの
督促が数カ所からあり、「メルガに掲載すべきでは」とのご意見も頂いた。
印刷関連の方以外には、外国語を読むより理解しづらいので、今回は最後ま
で目を通されないことをお勧めする。
なお、【 】内は、当社の差別化作戦の極秘事項になるので、Detailな公開
はお許し願いたい。
────────────────────────────────── 
7Seminorに共通したConceptは、以下の二項目
1.「設備ありき」からの脱却、「座して待つ営業形態から仕掛けへ」脱皮
2. 設備・規模・員数・立地には関係なく、Soft & Hardを使いこなす「人
  材育成」
──────────────────────────────────
◎印刷需要の構造的変化が起きている 【資料1】
・印刷デフレは止まらない
 1.過当競争+2.印刷通販の台頭+3.Print Management会社の出現
 4.メーカー(上場企業)の広告費カット:削減ではなくゼロになる
 5.無差別広告から選別広告へ:ROI(費用対効果)によりSegment広告へ
 6.業界紙のニーズ低減:三大株式新聞壊滅は100%Netの影響
 7.コンビニ出力サービス:遠隔地(瞬時)出力は脅威【TQM語録】
・大ロット印刷は減少し、小ロット多品種化が進む
・極小ロット超多品種化が進む:POD有利
・印刷通販の驚愕価格設定(A4 4/0 1,000枚=\6,000)は飛躍的に売上拡大
・Co2削減目標で、印刷需要は下げさせられる:印刷物配布〜Net掲示へ
・印刷営業に求められるSolution提案:全社員が営業マン
・印刷営業に求められるMarketing:全社員が営業マン
───────────────────────────────────
◎印刷通販研究 【資料2】
・プリントパック&グラフィック(京都)はお互いに研磨しながら伸びた
 二大モンスターは3か月ごとに機会増設、半年〜1年以内に工場増設
【G社NO2の教え子に「自転車漕ぎながら転けるんじゃないのか?」は愚問
 だったか?】
・帆風(東京)ASKUL24時間対応:室町Group、犬ジョンイルは相変わらず
 元気?
・不二印刷  :徹底研究
・イメージパーク(仙台)楽天 :〃
・三進社(東京)  :〃
・その他:ビヨンテック・富士リプロ・西岡総合印刷etc.
───────────────────────────────────
◎印刷営業改革こそが業態変革 【資料3】
・小ロット化は、1.売上総額を引き下げ、2.営業実務量を増大させる
 脱却して対応するには、1.社内体制Restructuring(再構築)
                2.営業Less経営
                3.TEL+FAX+E-mailの有効活用
                4.Web to Printの活用
「営業マン教育は恒常的に実施」
───────────────────────────────────
◎Web to Printの効果 【資料4】
・個人が諦めていた小ロット需要が増加した
・営業Less経営により、営業経費が限りなくゼロに近づいた
・地域性がなくなり、受注圏が拡がった:北海道から石垣島まで
・入稿Dataが標準化され、多様なDigital Printing(Laser・IJ・CTPなど)
 を統合的に管理出来るようになった
・PODの受注促進に繋がり、DMなどの可変印刷の処理工程やData管理が簡略
 化された
───────────────────────────────────
◎Web to Ondemandの需要増加 【資料5】
・Web受注は隔日に増加している:仕掛けこそ大切
・携帯電話からの受注システムも整備されつつある:当社未整備
 【Ideaが浮かばない】
・Web受注こそOne Stop Service
 バーコード連番(M社外注)+表面処理加工(S社外注)
                    =当社Assembly能力 【資料6】
・当社の来年度課題、1.ASP・SEO対策・アフィリエイト・テンプレート・
               DB技能向上、自動組み版System・
               SMS(Supply Management System)
             2.全てのApplicationのCS化・OSX-5の信頼性に
               疑問符
              3.PODマシン更新:XEROX次世代?? (Top Secret)
                         :CANON???
                         :RICOH:戦略的には
                         最適マシンだが……
・PODビジネスはアイデア勝負、そのためには
  1. Marketing         :【割愛】
  2. Bench Marking      : 々
  3. Brain Storming      : 々
  4. Sales Tool         : 々
  5. Work Flow         : 々
  6. Digitalこそ人材が主役  : 々
──────────────────────────────────
【付録1】感性価値の創出を探る:企業発展への新商品づくり 
・感性価値創造Initiative=高品質・信頼性・低価格を超える第四の価値
 軸の提案
・「感性価値」=お客様の感性に働きかけ、感動や共感を顕在化させる価値
・「安く・速く・きれい・間違いない」の基本要素を越えた「+αの価値」
  提供
 1.本来表面に現れないモノ(お客様が口に出せない問題)
 2.お客様に対応するための印刷プロとしての仕組みや込めれれた思い
 3.お客様のBenefit(利便性・使い勝手)への思いやり
 1.〜3.がVisual化(可視化)され、お客様が共感すれば経済価値(儲け)に
 なる

【付録2】作成に当たっての、Sub Key-word
「経済学・心理学・論理学」<「数学」
・Theory of Game(ゲーム理論)・Prisoners'Dilemma(囚人のジレンマ)・
 Sophism(詭弁)・Fallacy of Composition(合成の誤謬)・
 A Thief Cat Theory(泥棒猫理論)・紳士協定・ゴミ箱理論・裏切り・談合
 利害対立・相見積・正直者は馬鹿を見ない・脇が甘い・報復攻撃・しっぺ
 返し「相手が攻撃しなければ攻撃しない vs やられる前にやれ」・個人の
 噂は当てにならない vs 企業の噂は90%的を射ている

                             OGRE


 

第85号



広島発2009印刷産業夢メッセ報告

自動車ショーでさえ出展メーカーが激減しているように、毎年行われていた
「印刷機械展示会」も地方では開催されなくなった。地方の印刷工業組合に
とっては興行収入がゼロになり、組合運営に支障を来すようになってしま
った。おまけに最先端情報を入手するためには東京まで出かけなくてはなら
なくなった。

中国地方を束ねる「広島県印刷工業組合」では、理事長の掛け声の元「機会
展示というハードは不可能でも、ソフトに特化した集中セミナーを『印刷産
業夢メッセ』開催しよう」と言うことになった。今年も10月23日〜24日の
2日間、ホテルを借り切って、26コマの有料セミナーを開いた。全日本印刷
工業組合連合会会長も必ず基調講演に来航下さるし、殆どのコマは機材業者
が担当してくれる。山口県印刷工業組合も同調して頂きセミナーを担当して
頂けるようになったし、当社もOndemandビジネスの講師を務めたことがある
。この取り組みは全国的にも稀有で、と言うよりも「全国一素晴らしい取り
組みだ」と評価して下さる。組合役員はチケット販売・会場設定・2日間の
会場運営まで大変な作業を強いられるが「いつまで続くか解らないけど」と
言っても苦情も言わず全面的に協力している。

「5回目になればマンネリ化するのでは」という杞憂は見事に外れ、得るも
のとても大きく感動させられた。今の印刷界は「勉強、勉強、勉強」したも
のしか生き残れないのは明白で、会場で相談を受けたら「20代から勉強を開
始・継続すれば、実務を経験しながら5年で夢メッセの所期の目的(=印刷の
近未来イメージと印刷経営の在り方模索)を十分吸収出来る。30代から始め
ると7年位は掛かるだろう。40代では10年以上掛かり、50代の方からは『勉
強始めようとしても、何から初めて良いかさっぱり見当がつかない』と言う
声を耳にする」と答えている。
「勉強の仕方が解らなくても、セミナー受講後には復習だけは怠らないよう
に」とお節ているので、以下、当社が出席したセミナーのみ、東南支部便り
より転用報告する。
────────────────────────────────── 
★10.23 10:00〜11:20 「基調講演」 全印工連会長 水 上 光 啓 氏
 「業態変革実践」「モノつくりからサービスつくり」の発想で問題解決の
プロへ
水上会長の講演は何度聴講してもマンネリを感じないし、今回のように
PowerPoint無しでの話法にも説得力があった。講演時間が短すぎることが不
満に感じた。
印刷界に押し寄せている第一の波〜第二の波への対応を強調されておられた
が、当社は「Web to Print〜Web from Print宣言」して来るべき「Web2.0〜
Web3.0」に照準を合わせている。言葉遊びの感なきにしもあらずで、多少仰
々しい表現になるがAlvin Toffler唱えるところの、印刷業者としての第三
の波を最後の最後のギリギリまで模索し続けたい。明日成功する企業は今日
すでに柔軟性があり、時代に適応する準備が出来ている筈。
当社員に聴講を促しても「社内TQMでオリジナルテキスト学習の方が解りや
すく解説して貰えるので参加しません」には、果たして喜ぶべきかどうか?
25日(日)の半日を費やして資料に目を通したが、参考になったSeminor受講
後には必ず「復習」は欠かせないし、学習効果もMotivation(やる気)も倍加
する筈。講演録を作成して社内学習に使用するが、東南支部希望者にも配布
する心づもりはある。

★ソリューションセミナー「C-1-1」世界の最新情報と技術を紹介シカゴPRINT2009報告
演者は現在サカタインクス社員だが、以前は印刷会社に勤務していたはず
で、実に印刷に詳しい。印刷界の近未来に対する洞察力も優れている。
「最先端情報」は、とかく印刷商売を実行するには不可能な話が主題にな
り、評論家的理想論を述べる傾向がある。今回の2日間で感じたことは、ど
の講師もよく印刷のことを勉強して地に足の着いた講義が多かった。

★ソリューションセミナー「A-1-2」顧客ニーズへ直球勝負 マーケティングの活用と展

実は村松講師のSeminorを受けるのは初めてだが、評判通りに説得力があり
「Web to Print」の話の中からビジネスチャンスの種がゴロゴロ見つかった

とかくSeminorでは、時間が足らない場合に端折って進行されると消化不良
になってしまうが、要点は逃さず話され「後は読んで下さい」はとても有効
に感じた。
このSeminorには含蓄あるItem(要素)が多く、現在作成中のTextでは「印刷
通販」に的を絞って社内教育に使用する。印刷会社の特異性「地域性・即時
性・請負制」のAdvantage(優位)の垣根が急速に請われつつあるように思え
る。
「A4、4/0、1,000枚=\6,000以下」の価格設定は日本の印刷価格の比較標準
になる可能性があり、そのためには「Web to Print」によりお客様を完全教
育することが必要十分条件になる。つまり、お客様の指示(≒入稿状態)は不
十分でも印刷営業マンは120%の出来上がりを求められるのが現状だが、如何
にしたらその理不尽解消が可能か、を根源にText作成の推敲を頭の中で進め
ている。
但し、最先端を走っている「印刷通販」は、自転車が止まらなくても、つま
り走りながらでも転ぶ危惧を背負っているように推計出来る。

★ソリューションセミナー「A-1-3」導入事例をライブデモ ワークフロー自動化も検証

XEROXの講師研修はよく研鑽されているが、とりわけ中野氏(現在九州責任者
)と今日の鍋倉氏は印象に残る。
研鑽されてはいても癖のある講師が、可変印刷等で90%商活動実現不可能な
ことでも、机上の空論で聴講者を惑わす。詭弁に近い内容で「夢の可変印刷
」をのうのうと話す。彼らにとっては、可変印刷を些少とも武器にしている
当社は煙たい存在であろう。
しかし鍋倉氏のSpeechは自分の実体験に基づく内容であっただけに「目から
鱗」を何度か感じた。時間短縮の意図もあって高度な専門用語をを多く使用
していたが、話術が小気味よく全てと言っていいほど理解出来た。「聴講し
ている皆さんはどこまで理解出来たのだろうか」は余計な心配ではあろうが
…… 
座学ではお酒を飲みながら、とっておきのマル秘情報を得ることが出来た。
これは講師との約束もあり公開出来ない。出し惜しみしているわけではな
く、このようなAdvantage(内緒情報先行取得)こそ、喜瀬理事長の唱える
「座学の効用」ではあるまいか。10.28よりDetail(詳細)な資料が当社に届
いた。
────────────────────────────────── 
★10.24 基調講演はお客様へ企画提案業務があったため欠席
非常に損した気持ちになった。

★ソリューションセミナー「リコーの業務効率・生産効率改善やPOD業務改善の取り組み
紹介」
RICOHは後出しジャンケンが得意で(これは賞賛の意味を込めて)、先行他社
の製品をよく研究し、価格面・マシンの安定で優れた製品をリリースする。
アフターケアつまり修理サービス体制は群を抜いている。1,200万円〜
1,500万円のPODマシンは、色の再現性は超高品質とは言えないが、導入コス
ト・ランニングコスト・信頼性に優れている。かの「帆風」も導入している
らしいが、我々印刷界よりも大手一般企業に導入されることが予測される。
またUTOPIA「改善事例紹介」では固唾をのむほどに聞き入り、Seminor終了
後にタニシ企画さんと「興奮するほど参考になったね、IT以前に印刷界は何
と幼稚で遅れていることか、当社の現状を顧みると反省させられる」と確認
し合い、ニヤットした。

★ソリューションセミナー「B-2-2」感性価値の創出を探る 企業発展への新商品づくり

昭和情報機器は町中の印刷会社にとって余り縁がないが、10年くらい前に知
り合い、可変印刷・DMフルフィルメントサービスとの出会いは忘れられな
い。
「マイライン特需」の折りには随分助けられたし、当社がPOD特化しようと
していた矢先に背中の後押しをしてくれた。マイライン特需は「300万円の
売上に対して、Outsourcing(外注費)は100万円余りだった」の話は今は昔。
ビジネスチャンスは瞬間風速でないと掴めないが、掴めた後にも「可変印刷
は当社にとって、Long Tail(細々継続)の一つとして多少なりとも兵站(鉄砲
玉)になってくれている。
Seminor復習のためにこそレジュメは必要で、レジュメに書き込んだメモと
一緒に纏めて社内勉強会のTextを仕上げられるが、最近のSeminorは、
PowerPointの画面を見せるために(その方が演者が話しやすくなるから)予め
レジュメを配布しない傾向にある。
「終了後に配布予定でした」それなら何故最初にそのことを告知しないの
か、とクレームしたらミスを積極的に認めてくれて、座学では美味しく杯を
交わせた。
演者にとっては、Seminor終了後にNon Response(質問なし)は「自分の
Speechは説得力がなかったのか」と落ち込むモノで、質問・クレームは
「カイゼン提案」だと受け止める社内風土も素晴らしい。

★ソリューションセミナー「B-2-3」One Stop Promotion顧客のハートを掴むデジタル
プレス
ホールディング会社が出来てXEROXとは兄弟会社になったらしく、本業は好
調らしい。比較するのは気の毒だが印刷ビジネスSeminorとしては見劣りし
た感は否めない。机上論が多かったし、何よりも演者の話術には、語尾が極
端に小さくなり、可能性が「あります」か「ありません」かさえ判断出来な
いことが屡々だった。内容自体には学ぶモノは多かった。レジュメがA4に6
コマ出力されており「いくらContents(内容)が優れていてもDocument(文書)
を扱う業界にしては配慮が足りないのではないか」とクレームしたら、早速
10.27に当社にだけ通常の大きさの資料が届いた。
JETPRESS(大判・高速インキジェットプリンター)に関しては、菊半コート紙
にインクジェット出力するUtility(効用)はオフセット以上であり、数年先
には町中から菊半4C機はなくなるのでは、と杞憂する声も聞かれる。心配召
されるな、価格は3億円もして、いくらムーアの法則が適用されてもおいそ
れとは普及しないだろうと予測している。空から天井が落ちてくるのでは、
と心配するよりも、東南支部会員同士、力を合わせて今の今を勝ち抜きたい
モノ。
                             OGRE


 

第84号



◎当社は合い見積もり致しません
────────────────────────────────── 
1.「Repeat(継続)モノはFAX発注して下さい」
2.「当社は合い見積もり致しません」
3.「本日はScheduleが詰まっているので、明日お伺いします」
4.「値引きは致しません。刷り直します」
5.「100万円以下のデザインコンペの仕事はお受け出来ません」
6.「お客様のDataが当社から漏れるようなら印刷会社辞めます」
7.「Clientと当社とOutsourcing先は並列扱いです」
────────────────────────────────── 
殆どの印刷会社の営業マンや経営Topが口に出したい言葉であろう。
少人数だから言える言葉かも知れないし、現実には滅多なことがない限り
当社でも口にしない。それでも心の奥底では、印刷会社の矜持として失い
たくない。それ以上に、当社はOutsourcing(外注依頼)が多いので、逆の立
場になることが多いので「1から6」のようなStance(発注姿勢)を大切に
している。
────────────────────────────────── 
1.「発注があるから営業マンを寄越してくれ」
どんな要件かカクニンすると、名刺一箱の発注だとのこと。
「FAX発注して貰えませんか」に対しては、
「当社に来るのが嫌なのね」と女子事務員の怪訝な声(実は、同社の社風な
のだが)。
名刺一箱でも、デザインの工夫や売上Upに繋がる相談をしたいことがあるな
ら喜んで応じる。印刷プロとして、出来うる限りのAdvice(企画提案)もさ
せて頂く。
封筒や伝票発注でも、前回と全く変更のないRepeat(継続発注)仕事でも何の
疑問も感じないで呼びつける。
「使い勝手が悪いので相談に乗ってくれ」には何はさしおいても訪問する。
時には、「複写連続伝票」でも、「Insert Sheet(単票)」に切り替えるよう
Adviceもする。当然、売上金額は少なくなるが、例え当社に不利になって
も、お客様のために役立つ情報は誠意をもって提供する。近視眼的にはマイ
ナスであっても、永い目で見れば大きな信用を築ける筈だと信じている。

2.「当社は常に合い見積もりとる方針です」
どうかすると、名刺一箱でさえ既に他社からも見積もりをとっているらし
い。
「合い見積もりをとる=Cost意識のシッカリしている会社」という等式を信
じて疑わない発注担当者には、腹立たしさを通り越して滑稽さを覚える。
当社とお客様との永年の信頼関係は?
「単にお金」だけのRelation Ship(取引関係)なのか?
お客様の事業がうまく行くためにと、日頃からの企画提案は全く評価して貰
えないのか?
自動車部品のように毎日大量に使うモノなら2,000円と1,950円のCostの違い
は大きすぎる。一年に一回も発注しない名刺一箱でも、「呼びつけて〜合い
見積もりをとって〜値切って〜遠方へでも納品させる」発注担当者は当社の
お客様には存在しない。
「既に営業マンを呼びつけて見積とっているなら、他社に発注してあげて下
さい」

3.「午前中にTELしているのだから午後には必ず来い」
火急の用件でない限り「今日お伺いします」と返事することは滅多にない。
無理難題を押しつけるお客様に限って、逆の立場になるとAppointment
(事前予約取付け)が苦手な人が多い。
全く急がない要件なら、明日どころか「今週いっぱいは出張等で訪問出来
ないので週明けでも宜しいでしょうか?」と、何故言えないのだろうか。
近場ならまだしも、遠方に赴くだけの「費用対効果」を考慮しない「赤字垂
れ流し営業マン」が多すぎる。
当社の「営業Less経営」の「近場vs遠方対応Manual」には、単に距離の長
短以上に「お客様Ranking・お客様の資質・受注頻度・受注額・営業Cost」
を重視するよう記されている。
補足すると商売である以上、お客様の「Ranking付け」は不可欠で、Aランク
からDランクまでのお客様をSegment(選別)し、同じように対応することは出
来ない。
立派な社風のお客様は、「納期・価格・出稿状態・支払い条件等」であまり
理不尽な発注をされることは滅多にないので、それだけに緊張しておかしな
対応は出来ない。
「営業Cost」面では、材料代・紙代その他諸々の経費より、「掛かった時
間」を最重要視している。
但し、当社のミスや緊急案件であれば、何の躊躇いもなく他社よりも一早く
訪問することにしている。

4.「指示したとおりに印刷出来ていない、ガマンして使うから値引きしろ」
発注担当者の中に散見するが、入稿状態・校正・色校正もあやふやで、検品
も済ませた数か月後のClaim(イチャモン)は営業マンの心理状態を混乱させ
る。何度か煮え湯を飲まされた経験則から、「印刷プロとしての
Noblesse Oblige(誇り)を失うな。値引きしません、刷り直しますと通告し
ろ」と営業マンを励ますのだが……

5.「各社にデザインを提案して貰って、デザインが良くて安くしないと発注
しない」
デザインコンペの引き合いがあっても、予算は10万円足らず。どうかすると
提出したデザインを盗用されて他社に発注されていた苦い思いは、殆どの印
刷営業マンは経験しているはず。「100万円以下のデザインコンペの仕事は、
デザイン代金を頂かないとお受け出来ません」と対応することにしている。
合い見積もり同様に、発注する印刷会社は既に決まっているのに、恰も
「馬の前にニンジン」をぶら下げて、更なる値引き材料やダシに使われる
ことからはご免被りたい。

6.「ISOやPrivacy Mark取得していなくても大丈夫か?」
ISO(国際標準規格)もPrivacy Mark(プライバシーマーク)も、煎じ詰めれば
お役人の天下り機関として作られたもので、その取得費用と更新費用は世界
一馬鹿高くなっている。それでも超大手印刷会社にとっては取得が半ば義務
づけられており、気の毒な感がある。そんなものを遥かに凌ぐ「商道徳」
くらいわきまえている。町中の印刷会社として、日々の生業に命懸けで取り
組んでいる、と反論したい。そもそも取得企業の実態は、などとは言わな
いが………

                             OGRE

 

第83号



東南支部便り       
       
                      広島県印刷工業組合
                             広島東南支部長 高野繁義
────────────────────────────────── 
◎第14回支部会報告
支部会では勉強、勉強、勉強で頭をひねり、懇親会では和気あいあいと歓談
しました。
 ・日 時 8月19日(水)18:30〜支部会 19:30〜懇親会
 ・場 所 ガーデンパレス 東区光町1-15 TEL262-1122
 ・議 題 1.各社近況報告
        最近はかなり本音の話題が発表され、ホットな報告があり
        ました。
  2.資料配布(1)「最低限把握しておきたい印刷用語集」
        A4 16頁
        (株)ビジネス印刷センターが「経営サイド〜総務受付〜
        営業マン〜プリプレス〜印刷〜製本」までの全ての
        Work-flowおよび仕事の連携の中で培った極秘資料作成過
        程の話とアドバイスがありました。これをたたき台にし
        て、各社各様の用語集を作成され、社内教育に役立てて頂
        くことを希望します。
        なお、この資料は「不許複製」なので取り扱いにはご注意
        願います。
      3.資料配布(2)「収益拡大コストダウン実践プラン」A4 16頁
        フルカラー全印工連発行の厳しい内容の冊子を配布し学習
        会をしました。
        各社とも10頁のRader Chart(レーダーチャート)を埋めら
        れて自社のStance(立ち位置)を客観的に把握して頂きたい
        ものです。     
      4.小林印刷から画期的とも言える「企画」が披露されまし
        た。なお、印刷会社の業態変革とも言える内容に関して
        は、セキュリティ面から公表出来ません。興味ある方は直
        接小林印刷にお問い合わせ下さい。
────────────────────────────────── 
◎支部会に出席して     【内は支部長補足】
・「収益拡大コストダウン実践プラン」をそのまま配布されても、活用の仕
 方に戸惑った筈ずです。支部長にポイント(特にレーダーチャート活用
 法)をシッカリ指摘して頂いたので、早速社内でフル活用します。
   【この冊子には毀誉褒貶があり、経営Topが意図している内容を嚥下
    咀嚼せずに「コストダウン実践プラン」を社内で敢行されると大火
    傷する危惧があります。くれぐれも気を付けて活用して下さい】

・「最低限把握しておきたい印刷用語集」は支部長の会社で、長年に渡って
 社内教育に使われた重みを感じます。こんな貴重なモノを頂いてと思いな
 がらも「あまり永く生きられないのだから、少々の情報は開示する」と、
 ドキッとなることを平気で言われます。支部長が言われるように当社に適
 した用語集に作り直すべきなのでしょうが、時間がないセイにして、本当
 は能力も根気もないので、頂いたテキストを1頁ずつでも学習していきま
 す。有り難うございました。

・支部長は「これからの印刷会社はTop自ら勉強しなければならない。しか
 も1,2年継続したくらいでは追いつかず、5,6年勉強しなければ方向性を見
 いだせない」と厳しい言葉と裏腹に、次から次に勉強材料を提供して頂け
 ます。当初は戸惑いもありましたが、今は支部会に出ないと取り残されて
 損するような気持ちになっております。これは当社だけでなく、参加者が
 倍増した数字が照明してくれております。

・支部会での学習材料は出尽くしたのでは、と思っていたら今日も大変貴重
 な資料を頂きました。数年前の支部会でレーダーチャート学習には戸惑い
 ましたが、今回は少しはマシなチャートが出来るはずだと我ながら期待し
 ております。

・オフセット印刷機を捨てて、営業Less経営で、しかもPOD(オンデマンド)
 だけで、よく経営が成り立つな、と不思議です。差し支えなければその訳
 と今後の御社の方向性を教えて下さい。
   【当社長の体調不良もあり、八木工場を廃止してからは、今までもオ
    フセットの80%はOutsourcingアウトソーシングしておりました。大
    別して、1.オフ輪、2.菊全〜菊半〜菊四、3.小物〜封筒〜カ
    ード類、4.ビニール・プラスティック類等特殊物、5.大量伝票
    &連続伝票、6.小Lot伝票、に強い外注先との良好な関係を築いて
    きました。
    「強い」という意味は、専門的な技術蓄積と最適な設備をされてい
    るので、品質が良く、そこそこに安く、しかも納期も早く、何より
    も「信頼がおける関係」だと明言出来ます。しかも当社は「お客様
    以上に外注先に頭を下げろ」を頑なに貫いております。何よりも
    「外注先Manual(社外秘)」を作成して、相手には見せられない各社
    のSecret(極秘事項)(ex.A営業マンはホーレンソー意識欠如につき
    要注意etc.)明記してトラブル発生を回避しております。
  「良好な関係」というのは、お客様の言われた納期はなるべく引き
    延ばし(絶対納期は別ですが)外注先に無理難題を押しつけず、安く
    仕事をして頂いているのだからと合い見積もりをとったり、値切っ
    たことも滅多にありません。
    それから、賢い営業マンは印刷会社には絶対必要です。頭を使わず
    (=1日の行動イメージが描けず)ご用聞き営業マンが殆どだと言え
    ます。彼らの人件費+営業コストは今の時代には高過ぎます。いき
    なり宅配活用したら、お客様から「横着している」と捉えられま
    す。事前に連絡したり、配送手続き済ませた直後に「送り状」を
    FAXしたり、相応の配慮が不可欠です。Net通販の場合は遠隔地納品
    が多くコレクト(代引き)決済により集金業務まで一括処理出来るの
    で、営業経費は限りなくゼロに近づきます。ここまでするには受付
    〜総務〜営業〜制作〜出荷まで、全社内をシステム化しなければ不
    可能で、かなりの時間と試行錯誤が絶対条件になります。たとえば
    先月の例で言うと、大阪から10万枚のチラシを受注し、その仕事に
    強い(=適した)会社へ外注依頼します。お客様からのご要望は、10
    万枚のチラシを納品日を変えて、関西方面5か所に分納になってい
    ます。当社では受注時に自動的に総務で送り状が発行され、発注時
    には外注先に渡しております。そして外注先から直送しますが、発
    送直後に送り状を当社へFAXして貰うことに取り決め(Manual化)し
    ております。
    生意気言いますが、営業マンが送り状を書いたり、配送手続きをし
    ているような印刷会社では、当社のようなシステム構築は無理でし
    ょう。
    それからもっと生意気言うと、PODで飯が食えるのは、コピー屋さ
    んや事務機屋さんと違い、Data処理〜印刷〜製本まで「印刷のこと
    を知り尽くしているからだ。End Userお客様のNeedsを把握出来る
    からだ」とお答えしておきます。説明すると長くなるので、紙幅の
    都合で割愛させて頂きます】

・人材教育に何故そこまで熱心なのですか?
  【「人」にお金をかけて赤字なら優良企業だと思っています。利益追
    求に走り「人を育てる」ことに真剣でない会社は、たとえ黒字でも
    優良企業だとは思えないからです。あまり内部留保もなく、弱体の
    赤字会社に見えても、存在感のある会社を見ると、同士にあったよ
    うに嬉しくなります。やがて育った人材が印刷界や社会に貢献して
    くれることは経営者冥利に尽きます。会社経営の第一目的は人を育
    てることだと思っております】

・不躾で失礼な質問だが、年商以上の含み資産を凍結した、とお聞きした。
    何故か?
【迷惑が及ぶ関係先もあるので、つまびらかには出来ないが掻い摘ん
    で説明する。
    当社長の体調不良もあり、将来を見越しての取り組みに悔いを残さ
    ないために
    何度も逡巡しながら、以下の3項目を敢行した。
    1.固定資産重視から脱却するために「含み資産」を凍結
    2.取引業者のCash Flow改善のためにも、手形発行を廃止
    3.先が読めないのだから、儲けよりCash Flow最重視へと原点
      回帰
固定資産圧縮は経理面では理に適っているだろう。凍結したのは、
    当社長が病を言い訳にして、甘えと我が儘になるのを排斥するため
    だと結論づけたい。
    理解出来ないだろうが、退路を断ってでも命懸けで真っ当な経営に
    精進したいからだと付け加える。
────────────────────────────────── 
Post Script
・「デジタル印刷機 拡販」8月25日の日経記事を社内ミーティングに使用し
 た。社員からも異口同音に「POD印刷・Digital印刷は当社にとって追い風
 となっている」との発言があった。更なる対応力を付けるためにも、
 Top〜総務・受付〜Prepress(制作)まで、各自各様に「勉強・勉強・勉強」
 を継続しようとカクニンし合った。
 当社は10年以上前からPOD・Digitalに路線変更し、振り返れば「少し早す
 ぎたな」と感じながらも、不釣り合いな投資額や技術面での不都合を乗り
 切ってきた。
 「せっかく収穫期を迎えたのだから、社長はしぶとく長生きせよ」が社員
 からのMessage(命令)だった。24日の抗ガン剤投与の副作用が週末から始
 まるので4〜5日入院しなければならない。地獄の1週間を忌避することも
 出来るが、長生きしたいので治療は続ける。厭世観が起きないのは、仕事
 が面白いのとQOL(Quality of Life)が充実しているからだろうと自己分析
 出来る。
・先々号の「Topの自覚と決断」のResponseに、真珠湾やChurchillチャーチ
 ルのような非情な決断が出来る貴殿は素晴らしい、と言うのがあった。断
 っておきたいのは「印刷だより」の筆者は私だから言い訳しないが、
 Story Tellerとしてのマルチ人格を兼ね備えているのだと強調したい。
 Multi=多重人格or分裂症と捉えられても仕方ないが、私本来の性格は、
 空襲があることを察知すれば、大局的な戦略などどうでも良く、目先の人
 々を救うことしか考えられない性分だと言うことを蛇足したい。

                             OGRE

 

第82号



建設的野党たれ

中学時代はまだ「ニュースキャスター」と言う言葉は知らなかった。
TVに初めて田英夫や戸川猪佐武が登場した時のことは鮮烈に覚えている。
NHK政治討論番組では唐島基智三や江田三郎達の論客に魅せられた。故江田
三郎は江田五月(現、民主党参議院議員)の父親で、子供心に少し理屈っぽ
いなとは感じていたが、大人の知識人の歴史観・地理感覚・世界観・洞察力
・奥深さに魅せられ、大いなる憧れを抱いた。
「あの発言はどういう意味なのか?」中学生の理解力の限界を超えていたの
で、学校でも数人の友人とその話で持ちきりだった。先生に聞いてもあま
り納得のいく答えは返ってこず「そんな暇があったら学業に励め」と逆に叱
られた。
仕方ないので、それぞれの親に聞いて納得できたことを報告し合うことにし
た。学校の先生と同じ反応だった親もいたらしいが、我が家では父親が殆ど
の質問に適切なアドバイスをしてくれた。
それを友人達と報告し合うのが楽しみだった。Journalismには興味を持って
いたので、人生の一時期をOpinion Leader(キャスター)として過ごすのも悪
くないな、しかしそれだけの力量を付けた大人になれるだろうか?などと
思いを巡らしていた。
しかし高校を卒業する頃には、政治討論番組は全く見なくなっていた。与
党、野党を問わず、各政党の低次元な揚げ足取りや言い逃れや詭弁の連続に
不毛を感じた。
以後40年以上、政治嫌い・政党不審は続いている。
そうさせたのは、傲慢な与党の姿勢にも問題があるが、野党の国民を無視し
た思い上がりが政党不信感を募らせた。NHK・民法問わず、今でも政治討論
番組は殆ど見ない。
それでも今回の総選挙を目の前にして、末期症状の与党を凌駕するだけの野
党になっていただきたく、素人ながら一家言してみたい。

【自民党にもの申す】
「55年体制」は、日本の行く末を危惧した財界の主導により、自由党と日本
民主党が合同して自由民主党が結成された時から始まり、世界に互していく
ために必要だったと聞いている。以来、間違ったことも数々行ってきたが、
官僚とともに戦後の復興に寄与してくれたことにはご苦労さんでした、と申
し述べたい。天下り官僚同様に、すでに自民党の役割は終わったと自覚され
たい。
バックンボーンだった経済界(経団連)でさえ「55年体制は終わり、民主党
に政権交代しても自由主義経済がおかしくなることはない」と捉えている。
当初、経団連は「見返りを求めないClean Moneyで、自由主義経済を維持す
る保険料」として多額の政治献金をしていた。それが次第にひも付きにな
り、逆に献金額も漸次大幅にダウンした。「経済界が政治に口出しするのは
発展途上国のみ」と唄い、自民党との人脈・金脈は更に縮小しつつある。
しかし今やお手盛りとも言うべき多額の「政党助成金(共産党のみ受け取っ
ていない)」があるのだから政党運営には困らないだろう。
ここは、永年政権を維持し続けたKnow-howを役立てて、この際潔く民主新政
権に協力すべきではあるまいか。

【知事会に望む】
・大阪府知事発の「直轄事業負担金拒否」は痛快そのもの!
 既得権益ごり押しに邁進する霞ヶ関官僚の税金泥棒達を駆逐していただき
 たい。
・大阪府と大阪市の反目による二重行政こそ地方行政の税金の無駄遣いの
 典型!
 大阪府公務員・大阪市公務員の陰湿で不毛な権力抗争という抵抗勢力に負
 けず「二重行政の無駄」を徹底的に打破していただきたい。
・東京都を代表する「地方行政機関の天下りシステム」はミニ政府そのもの
 東京都議選敗北は、国レベルでの与党への不信感のみならず、石原都政へ
 の都民からの「No」宣告でもあるはず。
 「地方の天下り悪弊システム」は、規模では霞ヶ関よりミニサイズだが、
 会計検査院もなく責任追求の曖昧さは国以上で、かつ全国都道府県一律の
 天下りシステムによる税金の無駄遣いは天文学的数字になろう。その無
 駄遣いの半分でも地方活性化のために回したら、一気に地方が活性化する
 かも?
 国と地方の税金無駄遣いを徹底的に洗い直したら減税も可能になるし、民
 主党言うところの「財源」を賄うどころかお釣りが返って来そうに思える
 のだが。
・東国原の国政選挙色気は、身の程知らずな軽挙で、自民党総裁候補条件出
 馬は茶番!
・全国知事会員の中には、各論では異論もあろうし、知識人の集まりの筈だ
 から夜郎自大もいるだろうが、大同団結して一大政治改革パワーを発揮し
 ていただきたい。
 ただし、特定政党を指示すると、改革への動きや影響力に支障を来すの
 で、特定しない方が良いのでは?

【民主党に望む】
・裏金(政治献金)問題等に関する不透明性は「ミニ自民党」?
 小沢弁護・鳩山擁護には「自民党と同じ穴の狢か」と不潔感を感じる。
・「民主党主体の新政権がうまくいくかどうか、とにかくやらせてみれば
 よい」国民の審判にさらされながら、命がけで切磋琢磨し続けて頂きた
 い。
・官僚の上に立って、官僚を取り仕切れるほどの組織になって頂きたい。
【公明党に望む】
・都議選全員当選したものの得票総数は78万〜74万(24.7〜18.4%)ダウン
 に安堵!
・心許せるお人柄の学会員から、創価学会記念館の催しに誘われれば喜んで
 見学させていただくし、「潮」を読めと手渡されたら半分以上の記事には
 興味深く目を通す。
 大きな組織である以上、とんでもない考え方や発言をされる会員も散見す
 るが、それが創価学会だとイドラすることはない。
・宗教政治か、政治宗教か判断付かないが「宗教が政治の主流になってはな
 らない」のは歴史的にも自明の理であることを自覚して頂きたい。
 宗教による政治支配は否定されるし、宗教的価値観を政治の場に持ち込む
 べきではない。
 宗教的良心や宗教的規範も備えておられる筈だから100歩譲っても(失礼
 ながら)議席数が10%以上にならないことを願っている。
【社民党に望む】
・「時代は今、社民党に風が吹いている」福島党首の張り切る気持ちは分か
 るが、肩肘張りすぎて発言の焦点がぼけている、どころか頓珍漢。もしか
 して彼女は本当に頭が悪い人かも?
×戦後最悪内閣の双璧「片山内閣」「村山内閣」のことは今更問わない。
×かつての「中国が核を持つのは専守防衛だから許される」暴言も今更問わ
 ない。
×「北朝鮮外交を円滑に進めるために拉致家族は騒ぐな」発言も今は敢えて
 問わない。
×戦後、本気で政権をとる気もなく、自社安泰状態に胡座をかき、あれだけ
 の議席を失ってしまったのは、いったい誰の責任か? と糾したいが敢え
 てそれも問わない。
・どんな人間でも、どんな組織でも間違いは犯すのだから、歴史的間違いは
 衰退が如実に物語っており、悲惨な現状を真摯に見つめ、反省し「建設的
 野党」であって欲しい。
・民主党に「インド洋給油継続しない」ことを譲歩させたのは、社民党の存
 在感あり!
 そこで提案だが、各国に無償補給していた費用を「アフガン構築のための
 インフラ整備」に回す設計図を描いてはどうだろうか? 
 アフガン女性の識字率は低く、当然のことながら一人の女性が平均7人の
 子供を産んでいる。そのことは「戦争予備軍」の子供達の数が増加するこ
 とはあっても減ることはないと予測される。今のアフガンに何より必要な
 のは、英米軍の軍事力制裁よりも教育施設「学校建設」と福祉施設「病院
 や職業訓練所建設」だと思える。
 子供達の教育はもちろんのこと、女性の識字率を挙げることにより、女性
 の地位向上こそが喫緊の課題に思える。
 それは給油費用よりも高く付くかも知れないが、まず日本が率先垂範して
 欲しい。日本が給費用を負担しないことには大文句を言いたくても、「日
 本は給油以上の費用をアフガンのために負担している」と言う世界世論の
 前では、強欲米軍も黙らざるを得ないのでは? ベトナム戦争・イラク戦
 争同様に、アフガンがオバマ政権のアキレス腱になることは目に見えてい
 るので、それを阻止してあげようではないか?
・万年野党根性が染みついて、ただ為政者の足引っ張りしては悦に入ってい
 るようでは日本の政治は良くならない。ましてや外交には懸け引きも不可
 欠なのだから、上記大局高所から日本のとるべき進路を模索して頂かない
 と、世界から尊敬される国にはなれないのでは?
 社民党の建設的野党としての存在感もなくなるのでは?

【日本共産党に望む】
・ある党員がまたぞろ「幸福党はあれだけの候補者を擁立して気が知れな
 い」などと宣っていた。どこの組織にでも原理主義者もいれば低次元の者
 もいるので「猿の知り笑い」などと貶す気持ちは毛頭ない。
 しかし今までも当選の確率が1%もなく、立候補することにより他の野党が
 落選して自民党を手助けしたこともあった。結果論かも知れないし、幸福
 党ならJokeや洒落ですまされるであろう。疑問符を挟めば「ああだ、こう
 だ」の攻撃(口撃)には辟易させられ、「ファシズムさえ感じる」を良く耳
 にしている。
・労働組合のバックアップもなく、企業献金も恐らくゼロであろうし、清潔
 度では社民党を凌ぐクリーンな政党であろう。それなのに、どの党よりも
 苦言を呈したくなる。
 苦言を「改善提案」と理解されるか、単なる「貶し」と反論されるか判ら
 ないが……
・まず党名が良くない。多くの日本国民は中国共産党やロシア共産党をイメ
 ージしてしまう、どころかOverlap(同一視)してしまう。
 しかも、党員の殆どは、私有財産を投げ出し、本当に共産主義になること
 を望んではいないはず。反論はあろうが、Nonpolitical(ノンポリ)日本
 国民の多くに負のイメージを植え付けている原因は何より「党名」に由
 来するものであろう。
・すでに過去の亡霊とも言うべきMarx信奉には滑稽さと危うさを禁じ得な
 い。MarxもKeynesもSchumpeterも、経済学しか知らない私にとっては神様
 に近い存在であることは間違いない。しかし100年近く前の先哲であって、
 現在の高度に発達・複雑化した社会情勢や経済システムを彼らの理論で
 押し切ろうとすること自体に無理がある。
 「共産主義」も「資本主義」も人間が作ったモノだから完璧な仕組みでは
 ないのに、両者とも相手が間違っており自分たちだけ正しいと思いこんで
 いる低次元には呆れる。Macro経済云々、Micro経済云々で屁理屈重ねてい
 る経済評論家同様に「不破元委員長も過去の人」と言った烙印を押されて
 も致し方ない。最近不破はMarxに関して著述しているが、なるほど理路整
 然とした文脈からはそれなりに魅せられるモノがある。しかし1,000年も
 前のPlatonの哲人政治を連想させられ首を傾げる。「世の中は一人の絶対
 に正しい人間に政治をさせればよい」一見(or一聞)なるほどと思わせら
 れるが、まず世の中から絶対に正しい人をどうやったら見つけだすことが
 出来るか?世の中に絶対正しい人が存在するのか? と言う二つの疑問符
 をクリアできない。Sophist(詭弁家)「ソクラテスは人間である。しかる
 にコリスコスはソクラテスではない。ゆえにコリスコスは人間ではない」
 と言う理屈に合わないこじつけ(詭弁)さえ連想させられる。
 (こんなの、初歩数学でいとも簡単に論破できるのに……)
・最近の経済学では「Game理論」が注目されている。説明が長くなるので、
 掻い摘んで紹介すると、どんなに素晴らしく、どんなに数学的・統計学
 的・金融工学的に完成された経済理論でも「人々の心理状態」「民衆の心
 の奥底」までを理論で定義づけることは出来ない。疑り深い人もいれば、
 すぐに付和雷同する人もいるし、信用取引で大儲けしたい人もいれば、
 現物取引だけで大損しないことに力点を置く人もいるし、金儲けに全く
 興味ない人もいる。
 不破のMarx解析には「殆どの世の中の人は不破同様に、真面目で前向きな
 人ばかり」と言う前提に成り立っているように思える。世の中には退廃
 的な人や、お日様西西(その日暮らし)で過ごしたい人、人をけ落として
 でも自分だけ利権をむさぼりたい人、その他諸々の価値観を持っている人
 が存在する。
 何よりも不破に疑問を呈したいのは、それほどMarx理論が理想的なのであ
 れば、なぜ世界中から共産主義は崩壊したのか? それを信奉する日本共
 産党の議席数は、何故一向に増えないのか? 我々政治素人を論破するこ
 とよりそのことを優先して自問していただきたい。
・よく耳にする批判に、日本共産党および党員は独自理論はあまり示さず
 「この本に良いことが書いてある。これを読めば理解できる(本人は読ん
 でない)」
 「欧州の彼の国ではこんなに素晴らしい制度がある、それに比べて日本は
 ……」発言には、良識ある日本国民が辟易しているのに何故気づかないの
 だろうか? 
 建設的野党はどんなことがあってもPuppet(傀儡)ではあって欲しくない
 し、国民から親しまれても嫌われる存在であって欲しくない。
・議席数こそ少ないが、かなり大きな組織故に「共産党内の官僚主義者」が
 跋扈している現実、教条主義・他者の疑問符には執拗に口撃……etc. 日
 本共産党には頷けない一面もあるが、万が一日本共産党が20%の議席数を
 確保したら、世界中で最も住みやすい国、世界中の貧しい民を救う手だて
 の出来る国になれるのではあるまいか? 
・20%と言う数字はParetoの法則(2割8割の法則)を捩ったモノだが、せめて
 10%の議席数も確保できない日本共産党は本気で政治主導権をとる気構え
 がないように思える。やれ「反共主義が」やれ「国家弾圧が」なぞと言い
 逃れできる時代はとっくに終わっており、戦後一貫して議席数を増やす真
 の努力をしてこなかったのは日本共産党幹部の責任だと猛省を促したい。
・国民のための政党を標榜しながら国民からそっぽを向かれており、庶民の
 ための政党が庶民から辟易されている現実を真摯に見つめ直して頂きた
 い。反論はいくらでもあろう。望みたいのは我々のような政治門外漢の疑
 問符に対して、執拗に論破することに憂き身をやつさず、自省して、自省
 して開かれた党に、ひいては日本を、世界を良くするよう勤しんでいただ
 きたい。

                             OGRE

 

第81号



◎Topの自覚と決断(生き残る印刷会社の条件)

広島市内の、あまりに近くにある印刷会社が立て続けに倒産した。そのこと
を他人事と捉えず、我が身に置き換えて検証し、当社の方向性を、印刷組合
の役割を再考証したい。
──────────────────────────────────
1.「N印刷自己破産の例」
  廃業のはずだったが4,000万円の債務超過で自己破産
  後継者は真面目な性格で長引かせたばかりに悲惨な結果になった
  不動産売却がスムーズに運ばなかったこと以上に、廃業時期を逸したこ
  とが主因とされているらしい

2.「F印刷自己破産の例」
  後継者に期待したかったらしいが、本人の能力不足で行方しれずに
  上得意倒産して売上大幅ダウンした時点では、まだ廃業可能だった
  時期を逸したため、たったの1,2年間で、しかも夫婦二人だけでも借財
  2,000万円に膨らんでいたらしい
──────────────────────────────────
「印刷会社経営感覚の彼我の違い考察」
上記両社ともに「運転資金の資金繰り」の繰り返しの怖さを如実に物語って
いる。
回りくどい表現だが、「設備更新資金」の資金繰りは健全経営に近いことと
比較して、真摯に経営に取り組まねばならないことを改めて思い知らされ
る。
欧米では印刷会社の数はPeak時の45%位? に減少したのに対して、我が国
ではまだ80%近くが未練がましく? 存続している。
経営内容といえば、経営Topでさえまともな報酬も得ていないので、社員は
自ずと知れている、どころか「最賃法すれすれ給与・ボーナス支給ゼロ」も
散見する。
どうして転職しないのか問えば「ほかに雇ってくれるところがないから」
との返事。
確かに、再就職できる能力もなさそうで、能力ある人はとっくに……??。
「未練がましく」とは侮蔑的な言葉になるが、Topが朝礼で「辛抱していた
らきっと良くなる。それまで我慢して欲しい」などと宣い、社員が冷ややか
にそれを聞いているような印刷会社に明日はない。
体力のあるうち、廃業・吸収合併等を真剣に検討、どころか敢行すべきで、
体力なくなったら二進も三進もいかなくなるのは目に見えている。
「先代からの○○印刷の看板だけは降ろしたくない」などと言っている時代
ではない、どころかその発想はTopとして犯罪行為に近い。

当社とて、存続自体が順風満帆だとは言い切れないし、それなりのDemerit
があることは重々自覚している。
懸案の事業継承Projectも、正直言ってスムーズに進捗しているわけではな
い。
迷惑が外部に及んではいけないので、それ以上のDetailな説明は割愛する。
当社とて、未練がましく事業を継続している根拠は、以下の5項目に尽きる
のだろう。

1.「POD印刷・Web受注・営業Less経営」で他社との差別化が図られてお
  り、Topが「印刷会社経営」に魅せられているから

2.体調不良は運命だから仕方ないものの、Topの精神状態はきわめて良好
  で、以前より少しSize-downしたものの、以前以上に快適なQOL
  (Ouality of Life)を過ごせている

3.若手社員が優秀で、Topが入退院を繰り返していた時でも業務に支障を
  来さないほど信頼がおける

4.社員納得ずくで「徹底した社員教育を継続」しており、それにより社員
  が経年進歩している

5.時節柄青息吐息の経営は他社同様だが、財務内容は申し訳程度にでも好
  転しつつある
  但し、5.が悪化し始めた時は決断の時期であることは明白であろう。
  そうならないように、平静を装いながらも自愛し、日々命懸けで存続に
  取り組んでいる。

──────────────────────────────────

◎Topに課せられた非常な決断
第二次大戦前、英国は真空管数千本のComputerを駆使して日・独の暗号をあ
る程度解読していた。
日本の真珠湾攻撃を察知して、いち早く米国に伝えた証拠も残っている。
米国はそれを国民に知らせず真珠湾を犠牲にすることにより報復と言う国威
を煽った。
結果的には反日感情の高揚で終戦が早まったと分析されている。
独が英のCoventryコヴェントリーという人口3万人の町を爆撃する情報を得
たChurchillチャーチルは、市民に避難を勧告すれば暗号解明の事実がばれ
ることを危惧し、3万人の市民を見捨てることにした。
当然町は全滅したが、非情な決断により情報ルートは確保され、
Normandieノルマンディ作戦で独を決定的な敗北に追いやることが出来た。

「諸葛孔明の泣いて馬謖を斬る」でさえ、東洋的Sentimentalism感傷主義と
片づけられてしまいそうなほどの、戦時下Topとしての非常な決断と言えよ
う。
Topが過酷な決断を迫られるのは戦時中だけでなく、印刷界も数年前からま
さにそういう時代に直面しているように思える。
すでに遅いのかもしれないが、JAGRA広島県支部や東南支部ひいては広島県
印刷工業組合が悲劇を拡大させないために、何か打つ手はないものかと悪あ
がきしている。
                             
                             OGRE


 

第80号



夢追い人から幸せ欲張り人へ
(The Most Beautiful 2days in My Life.)

◎「一日目」2009.06.20 Congratulation to You on Your Xth Birthday!
 縮景園での3人だけでのお花見、やそ八でそばを食べた後の夜桜、
 野生鹿が手の届く場所でケーンと鳴き、イノシシが庭中掘り起こしたデ
 コボコ、美術館巡り、ホタルのTwilight、幸せ欲張り人の銀河鉄道etc.
 一年間、すてきな体験ありがとう
Stages from the World「地球のステージ」の言葉はあまりに印象的
です。
「自分ではとめられないことが3つある。それは生まれること、年をとるこ
と、そして……人を愛すること」前者2つは自然の摂理だけれど、年をとっ
ても人を愛することの素晴らしさをしみじみと感じています
若いときの愛は、好奇心・所有欲・略奪・思いこみがあっても、それでもす
ばらしい。
年をとってのそれは、相手への思いやり・感謝・敬意・異なった環境を乗り
越えての同調・共感が伴い、もっとはるかに素晴らしいように思えます
探求心・向上心・多岐な教養・恵まれない人々への飽くなき愛情……
自分の信条のままに、自分で掴み取った幸福実感度………
あれから37年が過ぎ、今のあなたの人となりそのものが少し目映い
────────────────────────────────── 
(Birthday Presentを買いに出かけて)
   Fashion Magazineから飛び出したような女性のいるBoutiqueに入るに
   は少し戸惑いがある。Darkな下地にRain-dropのBlouse+古代紫を洗
   い晒した渋色のSummer Cardiganを自分の目でCordinationして、お店
   のお姉さんに渡す。
   「男性でもGood Senseですね、Design関係のお仕事ですか?」
   「うんまあ、Graphic Designなら少々……」
   「どうりで素敵なEnsenbleなんですね」
   Graphic(印刷)を、Photographer(写真家)と勘違いしているよう
   だった。

────────────────────────────────── 

◎「二日目」2009.06.21 同期会Report「紫陽花Garden #2」 
私事 毎月の定期検診では肝機能・腎機能とも頗る良好なのに「腫瘍マー
カー値」が順調に? 上がっているので6.9に入院して点滴治療(タキソテ
ール)に切り替えた。
3日目までは何ともなく快適だったが、副作用は想像以上にきつく、半日で
下痢は12回もありトイレとベッドとの運動会だった。倦怠感・涙目+目や
に・味覚障害による食欲不振・爪が割れる・背骨がヅキヅキ痛むのは我慢で
きたが、3,000に減少していたは白血球が900までダウンして入院が1週間伸
びた。
本来の体調が崩れたのではない、副作用の一時的なものだ、と自分自身に言
い聞かせて安静にしていた。3日間で食欲も回復し、時間を掛けてなんとか
完食を心がけていたら体重も2週間目で50kgまで回復し、白血球も4,500(2年
間で最高値)まで回復した。
これだけしんどかったのだから、「7.2の検診では腫瘍マーカー値が下がっ
てくれているものと期待したい」Dr.の言葉をそのまま信じたい。
(追6.30現在、超元気です)

そんなわけで、数日前までは今年の「紫陽花Garden」はあきらめ掛けてい
た。体調と相談して参加出来たことには、ひとしおの感激を覚えた。
水不足で昨年より小振りだったが、雨に濡れた紫陽花さんたちは、またひと
味違って美しさを誇り、優しく迎えてくれた。腕自慢の同期女性陣達の日頃
味わえない手料理を、それぞれに美味しくご馳走になり、Dumpingが発症す
る手前まで腹一杯食した。
紫陽花と、掛け替えのない仲間に囲まれて、至福の時を過ごせた。
体調に黄色信号が灯りそうなので、「棚田見に行くから」をこじつけに、
早々に引き揚げざるを得なかった。
「来年も、再来年も来ようね」と確認しあって、帰路しみじみと幸せを噛み
しめた。

  水滴を湛えた紫陽花は  雨景色がよく似合う
  濡れ色の花弁の緑が  一段と鮮やかに惹きつける
  天の恵みを受け止めて  ポツッポツと葉音で返事している
  Hydrandgea;文字通り「水の器」なのに  西洋花言葉は「非情」
  原産地は日本で  シーボルトが  世界に広めたらしい
  しかも外人さんらしく  愛する奥さんの名前まで付けて
  白から淡い水色に変わる時が  いかにも紫陽花らしい
  隅田の花火も  鳴門の渦潮も  
  教わった通りいかにもその名に相応しい
  次第に色合いを深め  円熟の群青へ  そして古代紫へ
  無から始まり  周りの景色に同化していく  まるで輪廻転生のよう
  
  時は移ろい  また季節が巡ってきた 
  紫陽花には  のろまな舞い舞いがよく似合う 
  でんでん虫さんは  背中にどんな夢を背負っているのだろうか
  以前持ち続けた夢は  往事茫々  忘れてしまった
  罹患後にも  ささやかでも新たな夢を  育める幸せ実感度
  掛け替えのない  多くの知己に恵まれて  
  ほんの少し軌道修正した夢
  想像だにしなかった今の幸せを  しみじみ分かち合える
  役目を果たした株は刈り込まれ  挿し木で鉢に植え替えて2年
  さらに山に移してもう3年………
  再び顔を見せてくれるまで  舞台裏でしぶとく生き抜く
  明日が判らない身でも  今日は挿し木を手伝いたい
────────────────────────────────── 
(同期会ReportのResponse集より)
  ・舟入17期同期各位 「アジサイガーデンレポート」紹介します。
   退院2日目で、高野も昨年に続き、頑張って顔を見せました。森下さ
   んのご主人が、感動されていました。 (同期会代表幹事 S.K.)
  
  ・昨日は退院すぐのお体なのに、あじさいガーデンの同期会にお越しく
   ださいましてありがとうございました。おかげさまで皆様とのひと時
   を楽しく過ごさせていただきました。アジサイガーデンレポートを読
   ませていただきました。
   今年もいいレポートにまとめてくださってありがとうございました。
   皆様がそれぞれに感じてくださればと思っています。主人も退職後の
   人生の目標を持った事に生きがいを感じています。色々な人とのふれ
   あいで、教えられることの喜びを感じます。又ささやかでも、年に一
   度アジサイガーデンで同期会のふれあいが続く事を願っています。素
   敵な方にもよろしくお伝えください。 (K.M.)    
  
  ・毎年、茨城県からお邪魔していますが、今年も紫陽花園でお会い出来
   てとても嬉しく思いました。遠慮のないみんなとの会話を聞きなが
   ら、高野君の変わりない笑顔を観ていると、一瞬病気の重大さを忘
   れてしまうほどです。
   こんなに「会える」ことに幸せを感じるつどいはありませんね。紫陽
   花の花に囲まれて来年もお会いしましょう。きっと! 寄り添ってい
   らっしゃるお方に宜しくお伝え下さいませ。 (M.U.) 
  
  ・明るい雨空の下、華やかなあじさいに囲まれ、皆様と幸せなひととき
   を持てました。なかでも思ってもいなかった高野君にお会いできて、
   本当に嬉しかったし、心も軽やかになりました。
   もう少し居たかったのですが、介護5の父を急遽お願いしたデイサー
   ビスは、日曜日は早く帰宅とのことで、間に合うよう皆様にご挨拶も
   せずに引き上げました。失礼をお許しください。
   一品持参はシングルの私にはハードルが高いのですが、チーズ挟みの
   ウィンナと今朝作ったラップ巻きちらし寿司も美味しく食べて頂き嬉
   しく感じました。
   8月の全校同窓会でも、またお顔が見たいです。 

  ・紫陽花の写真や同期会Reportありがとう。高野に負けぬよう老体に鞭
   打って、日々仕事や遊びに全力投球したいと思う。また、高野を囲ん
   で飲もう。 (Y.I.)

                             OGRE


第79号



同期の桜は「LED」に注目

   
*LED:Light Emitting Diode 光を放射するダイオード
       半導体のPN接合を持つ結晶体に一定方向の電流を流す時に
       結晶内で発生するEnergyが光になって放射されるという性質
       を利用した半導体素子

  集会名:同期の桜による異業種交流会
  日 時:5月8日11:45〜14:10
  場 所:光町の美味しい寿司店
  参加者:Video制作会社経営者(以下、ビ)
      建設会社兼輸入商社経営者(以下、建)
      食品地場スーパー兼酒類ディスカウントストア経営
      (以下、ス)
      印刷会社兼似非経済評論家(以下、印)
────────────────────────────────── 
【基調報告】
印:道路公団・広島市役所・広島県庁・裁判所・郵政・合同庁等等の入札は
  値崩れを通り越して、見積計算違いのみ受注(赤字受注)出来るほどひ
  どい状態なので応札しなくなった。民間企業の受注落ち込みも推して知
  るべしだ。
  8年前からOndemand印刷に特化して業態改革に取り組み、Internet受注
  が北海道から九州まで商圏を拡げてくれた。と言ってもLong-tail
  (少額でも継続的に受注出来る状態)で食いつないでいるのが現状だ。
  ところで、独の太陽光発電した電力を高値で買い取るという経済原理に
  反した動きを日本でも猿まねしようとしている動きが気になる。元々
  太陽光発電では日本に数歩リードされている独政府が国策で追いつこう
  としている。高値電力買い取り負担は一般消費者にツケが回るだけで、
  独の焦りを感じる。日本は「定額給付金」などのバラマキは景気浮揚効
  果が薄いので、一点集中主義をSegment:選別して太陽光発電補助費を
  50%位にした方が効果があるはず。Solar発電の普及率は大幅にUpして環
  境に優しく、また関連業界も一気に世界Topの座を再確保し、景況が上
  向くのではあるまいか?

ス:酒類のDiscountは広島ではいち早く展開したが、当時は同業者から強い
  非難を受けたのに、今では続々と他社参入があり以前ほどの旨味はな
  い。全国量販店43社とのAlliance(業務提携)により、東南アジアで製
  造しているPB(Private Brand)のビールは好評(発売以来1億本突破)
  だが、薄利多売で凌いでいる。
  衣料品販売は1店舗なのだが、落ち込みは百貨店・GMS(大手スーパー)
  同等だから想像はつくだろう。他の16店舗は食品がメインなので、総菜
  加工による不可価値を付けたり、コストダウンを工夫して赤字にならな
  いよう必死で頑張っている。
  16店舗の運送関連経費も外注委託したり、あらゆる経費削減に努めてい
  る。
  ところで、1店舗の電気代が150万円くらいかかり、「LED」に切り替え
  ると100万円以上の経費節減が机上では算出可能なので、Initial Cost
  (導入経費)と睨めっこしながら検討している。

ビ:ブライダル関連は一応順調だが、企業のCIやイメージ映像・販促映像の
  発注が経費削減で減少している。今は民放各局も経費削減で、TVにオン
  エアする事件が発生すると、我々地方の業者に取材報道を委託発注せざ
  るを得ないので、当社としては食いつなぐには有り難い。
  ところで、CARP新球場の映像Screenは「LED」で出来ており、電気代が
  安く・熱を発散しないので夏場に快適だし、しかも虫が寄ってこないの
  で好都合らしい。但し数年したら価格は数分の一になるらしい。
  ○月○日の巨人戦のチケットを100枚入手したので、皆で観戦に行ける
  ようScheduleを空けておけよ。

建:ビル建設に特化しているので落ち込みは甚だしい。中国からの鉄鋼輸入
  で凌いでいるが取引額の大きさに比べて実利は小さい。しかも配送料が
  高くつき利益を圧縮してくれる。印刷のようにメール便が70円で遅れる
  のが羨ましい。
  中国から「LED」商品を扱って目先は儲けることは簡単なのだが、四国
  の日亜化学の特許が2年残っており、日本でEasyに販売したら後ろに手
  が回ることになるので出来ない。特許権に関する彼我のズレを強烈に感
  じているし、折角の好機を逸失しているようで歯がゆい思いだ。
───────────────────────────────── 
印:印刷業界でも「LED」によるInnovation(業態変革)は注目されており、
  近い将来UVシステムもLEDに変わることが予測される。Ondemandマシン
  も1千万円のRaser方式より100万円のLED方式の法が文字再現精度が良く
  なっている。LED方式は沖電気しか製造していないので、なぜXEROXや
  CANONが採用しないのか不思議だったが、特許の制約があったとは知ら
  なかった。

ス:出遅れた後発企業は焦りもあって、特許料を支払っても差別化を図ろう
  とするが、金持ち喧嘩せずの例え通り大手は特許期限切れを待っている
  のだろう。それからLED照明は衣料品の劣化を防いでくれるので、やは
  り蛍光灯に取って代わることは必然だろう。

ビ:広島ガス子会社の「循環取引」とは何なのか、判りやすく説明しろ。

印:一言で言えば「融通手形」と言うことになる。商取引がないのに手形を
  発行し合い、それを割り引いて現金化することによりCash-flow
  (資金繰り)を円滑にする違法行為だ。それ以上に架空の売上計上によ
  り、金融機関からの融資条件を有利にするのが所期の目的になっている
  だろう。
  ところで、印刷業界ではDigital Signage(電子看板)が喧伝されてい
  る。店舗内の動画配信システムがInteractive(双方向性)になってお
  り、視聴者の年代等に合わせて、放映するContents(中身)を瞬時に変
  えるシステムになっている。印刷会社では動画のContents作成は苦手な
  ので、数社紹介出来ると思う。
  要らぬ勘ぐりだが、巨人戦には必ず行くが、チケットを買い占めたの
  か?

ビ:紹介は是非とも頼む。チケットは取引の関係で割り当てがあったので、
  悪どいことはしていない。損しないように、今から全部売りさばかねば
  ならないのだ。

建:1兆円以上の利益計上していたトヨタが急に大幅赤字を計上したのは、
  米政府からGMを押しつけられることを嫌って先手を打ったように思え
  る。なかなか狡猾だと捉えられる。それから気になることの一つに、
  郵便代金の障害者団体割引が悪用されていたことに関する裏情報はある
  か?

印:トヨタに関しては全く同意見だ。ただしズルイと言うより寧ろ強かだと
  評価したいし、GM破綻が一段落したら、名実ともに世界ナンバーワンに
  なるだろう。
  郵便料金割引問題は組織的で根が深く、小泉改革がなければ表面化しな
  かった様に思える。福井県辺りの印刷会社が仮に「印刷代金1千万円+
  紙代金1千万円」の仕事を1千万円以下で受注し、売上を急拡大していた
  背景には郵政のみならず霞ヶ関も深く関与していることは明白だ。印刷
  業界では以前から噂されていたし、氷山の一角が露呈したに過ぎない。
  現に当社も10年くらい前にお客様から1万通の
  DM Fulfillment Service:フルフィルメント(宛名出力から封入封緘
  し、郵便番号区分けやCustomer Barcode:カスタマーバーコード印刷に
  よる合法的割引制度活用業務)を請け負った際に、校了時に1万2千通に
  増加していたことを作業伝票に訂正すること忘れるというミスを犯した
  ことがある。料金別納制で配送枚数は申告するのだが、チェックもされ
  ず通過してしまった。追加料金を払う旨通告したら、逆に迷惑がられた
  ほどだった。

ス:3月までは何とか黒字計上していたが、4月からのDownがひどく、例年の
  ように連休明け特需はない。健康と視察をかねて、平和公園近くの銀行
  から本社まで久しぶりに歩いてみたら、何と表通りだけで29件の店舗が
  閉店していた。当社の売上にもBody Blowのように響いて来るはずで不
  気味さを感じる。
  巷の「異業種交流会」は情報交換という名のセールス活動が主な目的に
  なっている。
  我々同期の集まりは馬鹿言いながら本音の、そしてそれぞれの業界の生
  の情報が得られるから貴重に思える。長生きして半永遠に続けようでは
  ないか。

一同、異口同音に同感して昼食会を終える。
────────────────────────────────── 
Post Script
CT Scannerには現れなかったが腫瘍マーカーは21までUp! 治療法変更で
6月8日から1週間入院点滴治療になった。髪の毛が抜けるらしく、さあ困っ
たなあ???
Dr.の診断を真摯に受け止めてはいるが、日中の外出も許されているし、ど
うしてもTragedian:悲劇役者にはなれない。やれることをセーブしながら
毎日を過ごせることで、不十分ながらも充分満足している。
しんどい時でも自分なりの飄々さを忘れたくないし、少しのやせ我慢は誰に
でも必要なはず。へそ曲がりと言われても仕方ないが、性分だから入院を
Stereotype:ありきたりに捉えることなど出来ない。
「幸せ」の連発は却って真実味に欠けるかも知れないが、少なくとも今現在、
不幸だとは感じられない。入院中は何もやることがなく、また不自由も感じ
るが、逆手にとると雑務にかまけることも要らず、本当に何もしなくても良
い時空が待っている。それも数時間と言った半端な時間ではないから、入院
中の日々も貴重にさえ思える。何もしなくても良い貴重な時間に何をして楽
しむか?
Handicapを抱えているし、罹患によって「頑張りすぎ」と捉えられがちだ
が、かなり横着しているし、体力面・精神面ともに一番楽な過ごし方をして
いる。 
私にとって、死に至る病があるとしたら、それは「絶望」のみ。不思議なく
らい、感受性、好奇心も一向に廃れない。廃れなければいつまでも良い知識
が吸収出来るし、良い感動も覚える。落ち込んでしまうのは気分に属するの
だろうし、飄々と生きていくには意志の力も伴うの、入院さえも一抹の楽し
みにしたい。

                             OGRE


第78号



融通手形

数年前に世界的に飛躍していたエンロン社(*1)の破綻で、循環取引(*2)と
いう金融用語を初めて知った。
(*1)Enron Corp(2007年3月にEnron Creditors Recovery Corp.に改称)
  米国Texas州ヒューストンに存在し、総合エネルギー取引とITビジ
  ネスを行う企業だった。
  2000年度年間売上高1,110億$(全米第7位)、2001年の社員数
  21,000名という有数の大企業だった。しかし、巨額の不正経理・
  不正取引が明るみに出て、2001年12月に破綻に追い込まれた。破
  綻時の負債総額は、簿外債務を含めると400億$を超えていたので
  はないかとも言われている。
  Enronの起源は、1931年に数社のエネルギー(ガス・電力・パイプ
  ライン)関連企業が集まってできたノーザン・ナチュラル・ガス
  にさかのぼる。1979年に同社は企業再編を行い、持株会社として
  インターノースを設立した。「ガス業界の規制緩和」によって業
  界再編が進む流れの中で、1985年にインターノースがヒュースト
  ン・ナチュラルガスと合併してエンロンが誕生した。
  
(*2)Round-trippingとは、複数の企業・当事者が互いに通謀し、商品
  の転売や業務委託などの相互発注を繰り返すことで、架空の売上
  高を計上する取引手法のこと。架空売上によって企業価値が増大
  して、株価も上昇し、金融機関からの借入金利低減等で有利になる。

その後我が国でも、ライブドアメディアリンクス・NECエンジニアリング・
IXI・加ト吉・富士通関西システムズ・ニイウスコー・GSユアサライティン
グ(旧ユアサ電池子会社)・伊藤忠商事などの不祥事≒循環取引を耳にし
ていたが他人事として捉えていた。

ところが広島においても、「広島ガス開発」が総額440億円の循環取引をし
ていたことが明らかになった。同社のみならず、広島ガスリビング他「広
島ガス子会社グループ」数社も事件に関与していた。当然の成り行きで広
島ガス開発は倒産したが、民間関連企業も連鎖倒産が続出している。その
中には、以前当社と取引していたお客様も見受ける。
奇しくもEnronと同業の、親会社「広島ガス」はいわば「公的企業」であり
道義的責任は重いはず。刑事責任などは司直の手に委ねられるが、広島ガ
スの深山秀樹社長はこの時期に広島商工会議所の副頭取に選任されている。
「トカゲのしっぽ切りして副頭取になるのはけしからん」が巷の声だが、
私には判断しかねる。

──────────────────────────────────

「循環取引≒融通手形」として捉えるなら、かつて当社にも修羅場の経験
がある。ある教育産業K社との取引が始まったのは20数年前にDrasticなきっ
かけがあった。いきなり折り込みチラシ50万枚くらいの引き合いだった。
K社には何となく頬に傷ある臭いがしなくもなかったが、社内は活気に満ち
あふれていた。「今週は資金繰りが悪いから、折り込み代金とも来週末決済
にしてくれ。その条件を飲んでくれたら今後は全ての印刷物を発注する」と
の申し出には、初取引だから拒否するのが経営常識であろう。
現に拒否した印刷会社も見受けた。K社内の活気と、Paper Company(*3)
独占受注と言う将来性を計算して「危険な掛け」を受諾した。
(*3)Paper Companyの本来の意味からは誤用になるが、「印刷物使用に
  より成り立つ会社」のことをそう呼んでいる。つまり印刷物
  チラシ等)でフランチャイズ経営者を募り、印刷物で生徒募集し
  印刷物(テキスト等)を使用することで事業運営している会社の
  ことを、敢えてペーパーカンパニーと呼んでいる。製造業・宗教
  関係・学習塾は当時「印刷物の宝庫」と呼ばれていた。

その後は約束通り、K社の全国展開に合わせて目が回るほどの取引が継続さ
れて、10年間で5億円以上の受注実績になった。しかも後半は年間一億円に
る勢いだった。
1社の売上が60%を越すのは、事故発生時には危険なことであり、
受注Shareを下げるために、必死でK社以外の売上拡大を目指した。運良く
M&A(郊外の印刷会社買収)も出来て、K社からの受注比率は30%以下になっ
ていた。
K社の信用不安情報を入手したが、継続取引の恩義もあり、熟慮に熟慮を重
ねて総発注量の50%位引き受けて、他社参入を許諾した。実は100%受注して
いた当社が受注を断れば、他の印刷会社も受注拒否しかねないので、当時
では最良の選択だと判断した。覚悟はしていたが、案の定K社は倒産して
5,000万円くらいの不良債権が発生した。私個人の有価証券売却益等で当座
を凌いだが、実質的にはその倍以上の負債を背負うことになった。
K社のオーナー会長から「迷惑掛けたから5,000万円の手形を渡す、その替
わり御社からも同額の手形を発行してくれ」との申し込みがあった。
融通手形が行き詰まれば、当社には倍の金額の負債が残ることになる計算
式を描いた。既に当社はそれに耐えられる体力はなかったので、丁重にお
断りした。毎週のようにK社に呼びつけられ、2時間位の軟禁状態に苦しめ
られた。「お互いに資金繰りが楽になるではないか」の半ば脅迫状態にも
表面上はのらりくらり(内面は生きた心地はしなかったが)「当社は手
形取引はしておりませんので」とか何とか言ってかわすことしかすべがな
かった。
「一緒にビルから飛び降りて死のう」には、本気で死を覚悟したが不思議
と恐怖心はなかった。家内や娘にまで危害が及ぶ杞憂が発生したので、急
遽私だけ住民票を社宅に移して別居状況を演出しなければならなかった。
そして保有している有価証券と3件の不動産処分方法と、従業員を路頭に迷
わさないようにと、遺言書も作成した。
K社の雇われ社長のY氏は常識的な人だったが、スキャンダルの犠牲者と言
うべきか、奥様が首つり自殺され、Y氏も精神状態に支障を来され失踪され
たとの報をかなり後から知らされた。
Y氏から「お前、この極言状態でも冷静沈着そのものでよく耐え凌げるな」
といわれたが、内心は真反対でビクビクし通しだった。ただ自分でも不思
議なことなのだが、普段は飄々と軽佻浮薄を演じているが、何故か修羅場
に立たされると、気の弱さ(動揺)を隠して落ち着いた振りすることが身
に付いてしまった。

Post Script
社長業も40年間続けていれば何度かの修羅場に遭遇するはず。修羅場から
逃げることもひねくれることも簡単だが、それを体験しても厭世観に陥ら
ず、自分の心に正直に生きてこられたこと自体に大きな手応えを感じる。
体調不良は偽りなく不都合だが、それこそ「振り」でなく、冷静に自分を
見つめて毎日を過ごせることに言いしれぬ幸せを感じている。
誰にでも嫌な体験はあるはずで、大人になるには、それらを「開かずの引
き出し」にしまい込むすべを身につけることも必要であろう。数十年前に
訪問した、中国や韓国での嫌な体験などは完全に封じ込めて、渡航経験は
ないことにしている。言わなかったことでも「言った」と言わざるを得な
いことも、知っていることでも「知らなかった」と言わざるを得ないこと
もあり得る。例え自分の立場が不利になっても、内心の良識に背くことな
く、そして柵の中での熟考した判断は、幼児的嘘つきとは意を異にしてい
るはず。不都合な真実を隠蔽する(≒偽る)素直さも大切にしたい。

                             OGRE


第77号



◎株価操作 

20才の時に13か月も長期入院を余儀なくされた。隣のベッドに株屋さん
(証券会社の中堅社員)が1か月間入院してきた。軽症で暇を持て余してお
られ、毎日毎日、株式取り引きの勉強をさせられた。経済学部の学生だっ
たから、先方にとっては教え甲斐があったらしく、次から次へと難問を課
せられた。株式取引の核心というか、裏話・極秘話etc.を教えられる時は、
それなりに興味深かった。
「社内の部下に教えるより遙かに手応えがある。特に君の質問や解答は的
の中心を射ているので頼もしい。一番大事なことは日々の『株価』に惑わ
されず『取引高』と『日証金残高』を重視すれば、君は株式取引で充分
食っていける。我々株屋のセールスマンが勧める『チャート・日足・年初
来安値or高値・ドル平均法・ナンピン買い・ゴールデンクロス(他にも沢
山の事例を教えられたが割愛する)』などに惑わされるな。PER
(Price Earning Ratio株価収益率)にはある程度の信頼性があるが『ザラ
場』成立には深く関与していないように思えるので、それぞれの業界の
Top企業・超優良企業を選択すべきだ。君なら『信用取引』でも失敗しない
だろうが、初めて10年間くらいは避けるべきだ」というお墨付きを貰った
が、実社会を知らない学生にとってはあまりピンとこなかった。

その話を聞いていた母親は、私が退院して自宅療養を始めたら「退院祝
い」に、と「へそくり」を提供してくれた。
「私は株の買い方も判らないから、自分で調べて購入手続きしなさい。こ
のお金はあげるわけではありません。損したら被ってあげるけど、儲かっ
たら折半よ」で株を買わされた。買った後から「日経新聞」を講読し始め
たので、徒然侘びることはなかった。
第一次オイルショック・第二次オイルショックも経験した。当時は世の中
がひっくり返るような思いがしたが、振り返れば良い経験をした、と言う
ことになるだろう。
『Day Trade(*1)』取引も数度経験したが、それを勧める母親のアドバイス
もあり、大ぴらにするどころか殆ど秘密にしていた。

  (*1)デイトレード:最近はネット売買による『日ばかり』の効用ばかり
    喧伝されているが、いかにも目先の小銭稼ぎ的「株屋」発想で余り
    褒められた取引とは思えない。『利食いに敵なし』と言われるが、
    『長期保有』が株式取引の王道だと思っている。

自宅で「和文タイプ」の内職を始めても、最初は食えなかった。何とか仕事
を取り歩いて、一年くらいしたら食費兼家賃を実家に支払えるようになっ
た。父親は3万円という金額以上に「支払えるように自立しつつある」とい
うことを喜んでくれた。そのうち貯金も出来るようになったが、母親は以外
にも貯金することを余り喜んでくれなかった。
「あんたの足が不自由になったのは運命だから受け入れるが、あんたが世間
から取り残されることには母親として我慢出来ない。貯金なんかせず株式取
引を拡げて少しは世間のこと知りなさい」と表面上は優しく厳命した。
今以上に株式取引を拡げたところで世間のことが判るはずない、と思いつつ
も和文タイプと卓上オフセットで稼いだ金の殆どが株式購入代金になってい
た。

株式取引歴は40年になるが、実はそのことを公表するのは今日が初めてだと
言えよう。お客様からも「良い株があったら教えろ」と何度か催促されたが
「ほんの小遣い稼ぎなので」と逃げつづけていた。
Bubble以前は、『株価』重視でなく『日証金残高』を見守っていれば7割近
い勝率を収めた。日経新聞には毎週木曜日に日証金残高が載るが、私には
それで情報収集は充分だったが、プロは『株式市場新聞(プロはイチバ新聞
と呼称する)』に毎日目を通している。
しかし『Bubble崩壊』と『先物取引』開始により日証金残高の確証があやふ
やになった。現在は『パナソニック』『トヨタ』『栗田工業』の株価と
『日商金残高ダイジェスト』を毎日5分間だけ目を通しているに過ぎない。

ところが最近どうもおかしな雰囲意気に首を傾げている。数か月前から
『逆日歩』(*2)が頻発していることを『財務省』 も『日経新聞』も気づい
ているのに表沙汰にしないことに疑問を感じている。

  (*2)私にとって株式取引は『博打』や『Money game』ではなくで、
    『現物取り引き』している限りはビジネスマンとして健全な経済
    行動に思える。ところが現物取引に飽きたらず、手持ち現金の10
    倍の株式を売り買い出来る制度が『先物取引』または『信用取引』
    と呼ばれ、1,000万円の手持ち金で1億円の取引が出来るようになっ
    ている。儲かる時は10倍儲かるが、損する時も手持ち金の10倍損す
    ることになっている。資金がない場合は、自己破産・夜逃げ・自殺
    と言う運命が待ち受けている。元来、世界最初の農業安定のための
    健全な保険であったはずの『堂島米取引相場』を欧米の拝金主義者
    が投機に悪用? し始めてからおかしくなり始め、サブプライム問
    題で資本主義の終焉? を目の当たりにすることになった。

逆日歩頻発発生状態は、極度のDeflationデフレ時期に発生するが『トヨ
タ』買い残257に対して売り残3285(02.25現在)は異常な状態としか言いよ
うがない。パナソニック・栗田工業然りで、それ以降は買い戻しで値上がり
益を確保しつつあった。それが何とも釈然としない値動きは、『空売り』と
『空買い』が仕組んでとてつもなく悪いことを企んでいるように思える。
「金持ち喧嘩せず」どころか「火事場泥棒」という魑魅魍魎な舞台が演じら
れているように思える。
日経新聞03.06には「空売り規制を金融庁延期へ」や、03.07「売り圧力が弱
まっている割安銘柄」などと言う小さな記事や、03.13以降の「支え失う株
価市場・漂流する投資尺度」シリーズ記事が物語っていることからして
も、経済マスコミも、経済評論家も、経済役人も一蓮托生の経済犯罪者集団
に思える。

私は町中の印刷会社のオヤジで、経済素人だが、根拠なき判断に思えないフ
シがある、というのがあながち穿ちすぎ、とも思えないような気がする。ス
イス・チューリッヒを根城にする拝金主義者・強欲資本主義者の跋扈を憂え
る。
解決策を講じるのは『Keynesianケインズ主義』でも『Marxistマルクス主
義』でも『Moneytarist新貨幣供給主義者」でも時代遅れに思える。
Alvin Toffler(*3)が『Power Shift』で語っている『Super Symbolic超象
徴主義』かも知れないが、私にはその予言的警告を十分に理解する能力はな
い。もっともToffler自身も象徴的な言葉を造語するしかなく、Post資本主
義の行く末を的確には語られていないように解釈している。

  (*3)アルビントフラー:歴史学者、経済評論家、未来学者といわれ
    『未来への衝撃』『第三の波』『パワーシフト』の3大名著を愛読
    している。
    Galbraithガルブレイス(実は彼はTofflerをよく貶していたが)、
    Druckerドラッカーの3人の著書には、理解不十分なままに殆ど目を
    通している。経営者なら、せめて彼ら3人の著書を1冊づつでも、そ
    してExcellentCompanyエクセレントカンパニーくらい読んでおくべ
    きだと思える。

以下は、真理に思える『Disclosure上場企業の株価でさえ何がFare Value
公正価値かは神のみぞ知る。予測と仮定の評価(主観)に基づく値付け
は、第三者による活発な競争的取引の結果を受け入れるしかない』


Post Script
『芸は身を助く』と言われるが、当社はBubble崩壊時に多額の『不渡り』
事故に遭遇してしまった。「億を超す借財」が出来てしまったが、それでも
本業は順調だったので何とか凌いでいた。ところが金融機関からの「貸しは
がし」には正直参ってしまった。大半は『有価証券担保』で『借入原資』に
当てていたが『追い証』は底をついていた。
たまたま『ITバブル』が瞬間的に発生して、担保に預けていた『保有株
価』が跳ね上がった。同時抹消どころか、金融機関に対して『担保の先返
済』を懇願(脅迫)したら、手練手管を要することもなく? すんなりOKが
出た。『繋ぎ売り』するというテクニックを活用することもなく借入金の大
半を返済出来た。
それ以来株式取引はしていない、ことになっている。  
                             OGRE

 

第76号



「記念下敷き」

Long-tailだったはずの「オンデマンド下敷き」が徐々にLong-head化しつつ
ある。
判りやすく言えば、Netを通じて年間数十件受注していた「少部数下敷き」
が繁忙期には月間数十件処理するようになった。
1 学校関係には
 「閉校記念下敷き」「卒業記念下敷き」「卒園記念下敷き」
 「二分の一記念下敷き」
 「運動会記念下敷き」「学芸会記念下敷き」「見学会記念下敷き」
 「生徒募集用下敷き」
2 一般企業・公共団体etc.には
 「カレンダー下敷き」「竣工記念下敷き」「ヒヤリハット下敷き」
 「事故防止下敷き」「Manual下敷き」「5S下敷き」etc.
が若干でも収益向上に寄与してくれるようになった。
学校や幼稚園の父母の方(=印刷発注のAmature)からWebを介して受注するの
だから「下敷きWeb受注Manual」を何度も加筆修正し、大量受注が可能に成
りつつある。不十分なDataからPOD出力して作成するのだから品質にばらつ
きが生じるので、歩留まりを95%以上に高めるためには、全社員の知恵を出
し合って解決策を模索し続けた。
「POD表面処理+韓国で特注Film作成+Virtualトンボ+etc.+etc.(当社の
Top Secret)」
コロンブスの卵的ないくつかの小さな工夫の「組み合わせ」により、他の下
敷きメーカーとの「差別化」が図られ、「下敷き作成Manual」も完成に近づ
いた。
────────────────────────────────── 
年賀シーズンも終了し、当社長の体調も悪くないので、卒業シーズンのタイ
ミングを見計らって、全国小中学校3万校を対象に「卒園・卒業記念下敷き
FAX作戦」を展開した。
FAX送付専門業者に委託したら、このご時世だから以前の半額以下の「35万
円」のコストで済んだ。
まず「迷惑FAXお断り」のBad Response(FAX返信)が200件くらい届いた。
E-mailにも「商行為に学校のFAXを無断使用されて、企業理念を疑う」等の
厳しい苦情が数件届いたので、最初の1校には長々と慇懃にお詫びの
Responseをし、2校目からはShort-cut(コピペ)を活用して返信した。
五月雨式に申し込みや問い合わせの反応があり、最終的には200校近い
Responseと、その20%位の成約があった。
今日現在(2.27)も2校申し込みが入っている状態で、3月末でないと集計
出来そうにない。
200校/30,000校=0.7%のResponse率は、DMのResponse率0.3%を遙かに凌
ぐ成果を得られた。
DMよりも低コストで、ROI(*1)を計算すると、試み初年度で充分Pay出来た。
これからは「FAXによる仕掛けやWeb受注の時代ですね」と同業者が巧言令色
されたが、答えは「当たらずとも……」を通り越して「否」だ答えている。
成果を分析すると、NetによるLong-tail〜Long-headは「Contentsが重要」
だと思える。
「少部数オンデマンド下敷き」という「差別化商品」+「10年近く連綿と続
けてきた仕掛け」によるものと捉えている。
町村合併や少子化により、どこどこの学校が閉校する、と言うNewsを入手す
ると「お寂しい限りで……、生徒さんや先生方の記念として」という
Love-letterと作成見本を全国に送付し続けてきた。
先月は、甲子園で有名な市立○○商業が立命館高校になるとのTVニュースを
観た社員が「一本釣りManual」に従い、勝手に(失礼、自発的に)見本等を当
社オリジナルの「閉校記念封筒」にいれて送付していた。
学校関係にはヨコのつながりがあり? 口コミ効果も検証されるようになっ
てきた。
年賀ビジネスはほぼ完全Manual化しているが、下敷き受注殺到には慣れてお
らず、制作員はピリピリしているので、腫れ物に触るように接して2か月間
を乗り切った。
年が明けて今日まで、4か月分くらい仕事して来たように感じている。
もっとも私自身は、受注活動と対外折衝(特にClaim処理)のみで、制作には
一切タッチしていないが。
───────────────────────────────── 
一つの作戦が完了すると、成功要因あるいは不成功要因を、全社的に
「PDCA(*2)進化論」で分析することにしている。
1来年度は、仕掛け時期を早めて年賀ビジネスPeak終了時に「幼稚園」
 「保育園」「高校」「大学」「専門学校」etc.に一斉FAX発信しよう
2申込者には「カレンダー下敷き・卓上カレンダー・蛇腹カレンダー」
 の3点セットをプレゼントすることで、Response率を高めよう。
3一人ずつ顔写真を入れ替える「Variable可変印刷」に挑戦しよう
4Monster Client(歓迎したくない客)対処Manualを確立しよう
実は、顔も見えない相手とDataのやり取りをするのは、かなり無理も生じ
 る。
発注慣れしていない方には、懇切丁寧に、それこそ痒いところに手が届く
 ほど指導しているが、それでもClaimをゼロにすることは不可能に近い
 例1「出力見本添付していなくても、Dataが少々不備でも、プロなら完
    璧にしてくれるべき。色校正も4回してダメなら他の業者に出しま
    す」美術の先生
 例2「デジカメDataでも、PDFにしていなくても、出力見本無しでも完璧
    に仕上げるのがプロでしょ」保育園父母の会の役員さん
vs 「4万円の仕事だからと言って、安かろう悪かろう発想はありませ
    ん。
    しかし、10万円近いご要望には応じられません。学校の先生の常識
    は、ビジネス界の非常識です。校正代金は請求しませんのでどうぞ
    他の業者に発注して下さい」
   「出力見本を添付して頂かないと「文字化け」「体裁崩れ」「色補
    正」などが不可能です。おまけに発注ご担当者でない方からの
    Claimは対処出来ません」
Segmentこそ早く、Business-likeに行うべきだが、やはり良い気分では
ない。
5POD下敷きも「差別化商品」になっているのは向こう3年くらいの筈で、
 そのうち他者も真似てCommodity陳腐化するだろう。
 それまでに新たな「差別化商品」を開発しよう。
───────────────────────────────── 
ROI(*1)Return on Investment費用対効果
仕掛けを成功させるにはお金を掛ければ良い、といったも
        のでもなく、かけるCostに対して、売上と収益額の仮説を
        立ててから慎重に、それこそ最低限のCostで取りかかるべ
        き
      PDCA(*2)PLAN・DO・CHECK・ACTIONは作戦遂行のための基本
作戦を錬って(PLAN)、それを遂行(DO)して、成果を分析
       (CHECK)して、さらにStep-up進化した作戦に昇華(ACTION)
        させること
────────────────────────────────── 
Post Script
Dr.曰く「2月9日のCTスキャン検査は正念場」だったが、幸いにも転移拡大は
していなかった。「TS1服用を辞めてもいいんですが(シメタ)、待てよ腫瘍
マーカ値が7.2〜10.2に上がっているので継続しましょう(ガックリ)。値が
0.1上下しても一喜一憂する患者が多いが、あなたは平然としているから当分
死ぬことはないでしょう(ホンマカイナ)」

下敷き作成に追われて「印刷だより」発行が遅れると、何かあったのでは、
と心配して頂けることは、感謝の極みだ。
「頑張り過ぎよ」と心配して頂けることは有り難いのだが、全く頑張っては
おらず、飄々と毎日を過ごしている。
好きだから出来ることだが、3月になると満を持していた次なる作戦を
Collaborationを組んで(当社だけでは無理なので)展開する。
体調を考慮しながら、手抜きしながら仕事する毎日が、Thrillingで
Excitingでたまらん。 
                             OGRE

 

第75号



2009初夢、その支離滅裂な白昼夢

【マスコミ批判】
@TV業界の罪
 低俗バラエティ番組・筋書きが幼稚過ぎるメロドラマ放映、による一億
総白痴化推進者か? (「ハクチ・ハクチビ」と言う言葉が死語・差別
用語らしく、変換出来なかった。ドストエフスキーや大宅壮一は草葉の
蔭でどんな思いだろうか?)
 一般私企業と違い公共性があるのだから、経営が苦しくて品質を上げら
れない企業は速やかに淘汰されるべき
 淘汰されるべき企業が延命することは社会的害悪?
A新聞各紙一面が画一的だったのが変わりつつあったのに(奇を衒っただ
けなのか?)
 新年全国5紙+中国新聞(地方版)に目を通して、4全国紙のお粗末さが
気になる
 ・産経:桂三枝が文枝に、を一面に載せる愚
 ・毎日:三菱UFJがモルガンスタンレーに9500億円出資の真相は、
Penalty逃れ?
     米政府との密約スッパ抜きは一応評価
 ・読売:11月?には「医療改革」を1日に4〜5面も使って提案していたこ
とは評価
     一面に評価出来る意外な記事が多かったが、新年号はガッカリ
 ・日経:「日経暴力」と言われる弊害もないこともないが、一面記事に
は評価
     新年「逆境に克つ」その他で一応勇気づける記事掲載にも評価
 ・中国:地元紙だけにScrapでズタズタになるほど、広島地域に生きる者
にとってはビジネスチャンス情報満載?
×マスコミは危機・悲劇を煽ることにばかり執着
  @「派遣切り・期間工切り」の中での正社員抜擢率は?(*1)
A「新卒アホバカ学生」のSegmentは世の常
  Bお涙頂戴の「闘病記」、筋書きのあまりに稚拙な「水戸黄門」他
 @スラム街からでも多くが這い上がって成功しているように、「善良・
向上心」ある多くの非正規労働者が正規社員に抜擢されている事実も
報道すべきでは?
「銭のとれる優良社員」はいつの時代でもどんな企業でも渇望している
 A「清水舞台」の覚悟で4大生採用決定していても、売り手市場時には平
気で「辞退届」を乱発し、経営計画を根幹から揺るがされた苦い経験は
当社だけではない筈
  おまけに小学校時代から遊び惚けた「基礎学力不足学生」は不況時には
お荷物
 @,A両者とも人手不足時のみ重用されていたにすぎない
 「日給1.5万円だから1.6万円分仕事すれば良い、保険控除等が少ないので
手取りは正社員より有利、しかも気楽で嫌ならいつでも転職出来る」
 全てがそうではないだろうし例外もあろう、個々に事情もあろうが「やる
気・意欲なし」の非正規雇用に甘んじている人たちを多く観てきた
好況時でも悲運をかこつ人たちは常に存在するし、選り好みさえしなけれ
ば何とか食べていける筈なのに、登録さえしておけば適当な仕事を紹介し
てくれる
 自分の人生さえ他人任せの意気地なしだから「医療介護・農村・山林労働
などには働き口があっても、きついから嫌だ」
 埼玉から派遣村まで歩く体力があるなら働け、納税者になれ、年金納付
者になれ
 危機や困難は誰でも経験するし、それを克服してこその人生なのに真剣勝
負で立ち向かえない(憐憫を煽ることにより怠惰を助長している野は誰
か?) 
 一面的なとらえ方だが、フリーター達が全て悲劇の主人公のような
Close-upこそあまりに一面的すぎるし、何よりも暗くなり、徒に消費マイ
ンドを萎縮させている
 働ける体力があるのに、簡単に生活保護受給者にすることは、本当に生活
保護を必要としている人にとっても迷惑な話であろう
 マスコミは目先利益やNews Valueにばかり固執せず、国民を暗い方に
Agitateせず「社会的真実」明るい希望を意図的に報道すべきでは?
 世界中が凍り付くほどの経済危機だからこそ、身を削るほどの「忍苦と再
生」のみ
 敗戦〜一次・二次オイルショック〜Bubble崩壊〜直向きに生き抜いた日本
人の底力を信じたいのに「ダメだ・ダメだ」を煽っているマスコミの存在
感が覚束ない

【政治】
×イスラエルの空爆は、日本人にとって両国の歴史的柵を理解するのは不可

 イスラエルは米国を乗っ取っているし?or米国のイスラエルに対する
Nostalgia(義理 立て・加担)が中東紛争の一旦であることは明白
 おまけに死の商人達は、空爆開始により原油価格が持ち直す($20〜$40に
急回復)ことを何よりほくそ笑んでいる。
×今が大変なのに、数年先の「消費税引き上げ論」を錦の御旗にする政治家
の党利党略
 「やんちゃでも良いから何かやってくれるだろう」と期待していた麻生首
相は、自民党猛者に振り回されるだけのマンガ漬けのオボッチャマだった
のか?
 民主党が過半数とれなければShuffle(連立)しかないのだろうか? ダ
メかも知れないが、日本をよくするために頑張って貰いたい
×官僚は頭が良いし、日本の立ち位置を方向付けるためにも不可欠なんだ
が……
 日本の現状・未来を背負うべき「官僚」の「国益より省益」に固執する厚
顔無恥集団は、魂を売ったゾンビ(修復不可能者)なのか?
・欧米では「植民地になったことがない日本・60年以上戦争したことがない
日本」には 尊敬の眼差しが注がれる
 それなのに、憲法9条を軽視しようとする風潮には忸怩たる思い
 それなのに、米国のPuppet(傀儡)政府からいつ脱却出来るのだろうか?

【経済】
・EU過大評価の誤謬は米サブプライム問題以上に危険を孕んでいる?
 中東欧諸国への与信はGDPを上回っており、ドバイを筆頭として
Default(債務府遅 効)発生したら、それこそ世界恐慌になるのでは?
・中国は「弾みで成長維持」してきたが経済のみならず、政治・経済ない交
ぜののバブル破裂が懸念される
 経済が落ち込むたびに国内が大混乱になるのは、多民族国家故の必然か?
 50年代の躍進、60年代の文化大革命とその後の混乱、89年の天安門事件以
上の振り子の揺り戻しが気になって仕方ない
・Fund Money引き揚げ+需要減退で価格低迷の原油と穀物相場
 株価低迷に対してマスコミは「時価196兆円減少」と煽り立てているが, 
外国資本引き上げは「Fund Moneyの損切り」であり「個人投資家の買い超
し」により、やっと日本人がInitiaveを回復し、溜飲が下がる思い
・「造船」は、中韓の後塵を拝していたが、両国の無軌道な増産計画が行き
詰まっている
 日本も世界同時不況の波にさらされているが、辛酸を舐めてきただけに財
務体質に余裕あり=Bubble崩壊以降、一時期喧伝されていた
Cash Flow(資金繰り)は潤沢?
 「負債」設備」「雇用」をスリム化に励み、自己資本比率もUpし「DEレシ
オ(有利 子負債を自己資本で割った負債資本倍率)」は米国電機メーカー
GE社「4.9倍」に対 して日本電機メーカーの平均は「1.1〜2倍」台
 財務体質強化と円高によるMeritを生かし、世界的に減少傾向にあるM&A
(企業統合)でも日本 企業は金額ベースで3倍以上になっている
 三菱レイヨン(英ルーサイト1,500億円) 旭硝子(英ビルキントン6,000億円
+韓)・東 芝(米ウエスティングハウス6,200億円)三菱UFJ(モルガンスタン
レー9,500億円)
 新興国開拓・援助でも先行しており、危機分散でも欧米企業に比べて有利
M&A礼賛しているのではなく「世界から尊敬される日本人・日本企業」にな
って欲しい
・トヨタ:「太陽電池」は究極エコカーで燃料費ゼロ?
 優良国際企業は「Sustainabilityから Survivability」へと
Paradigm Shift(軸足転換)
 CANON・トヨタに代表される「派遣切り」は決して褒められないが……
(*1参照)
 潤沢な資金を担保にGM・クライスラー破綻後に米政府からの受け入れ要請対
応を密かに、強かにSimulation中???=尊敬される真の世界企業に?
 円高で欠損になっても痛くもない?(米国車両価格に転嫁(値上げ)しない
目論見は?)
・「リチウム電池」etc.のShare争い(量産前倒し)
 「日産」「日石統合:脱石油エネルギー路線」「NEC:株価上昇中」「パナ
ソニック+三洋〜トヨタ・VW以外にも提携拡大」「ホンダ+ユアサ電池」
「三菱電機+VW」「シャープ:電池から発電まで」「東芝:原発メジャー及
びリチウム電池工場を新潟に300億 円で建設中」「伊藤忠:海外発電に大型
投資」
・コマツ:規模ではキャタピラーに次ぐが、鉱山経営を牛耳るほどの品質管理
・TOTO &ダイキン:清潔・快適・省エネで、和空間の知恵を世界を虜に
・「福祉・医療・介護」パナソニック:高齢者支援Robot開発
Chaos(混沌)だからこそ、次世代のInnovation(新しいモノ)が生まれ易
い?
・金融庁とヤマトが大Buttle「宅配代引き」官僚の既得権益固執の嫌らしさは
「お代官の子はニギニギが上手」を地でいっているのか?
・Net専業スーパー(住商)地場中堅スーパーとのCollaborationによる無店舗型
は日本独 特の「ご用聞き営業」による差別化路線は根ざすか?
×マンション価格の大幅値引きは、日本版Subprimeか? それとも???

【IT関連:目が離せない=追いつけないのが本音】
・「SaaS(Software as a Service)」Netを通じてSoftwareを提供
・「Cloud Computing」雲の絵をClicして活用するSaaSの状態
 Amazon・Googleに代表されるSystemで、両社の行き着く先は?
・「SNS(Social Networking Service)」mixiのオープン化戦略に代表される集
団Blog会員制度? は、個人Blogより遙かにInteractive(双方向)な
Communication可能?
・「電子ペーパー」自然光の反射だけで視認出来る表示技術開発により、書籍
の機能に匹敵するほど眼に優しく長時間読書可能、今後の普及度が出版印刷
界に及ぼす影響は?
・携帯・Tele-Networkの進化は創造だに出来ない???
 
【社会:日本が生き残る道は?】
福祉・医療・教育(最重要課題)・年金など「助け合い」のNetworkを再構築
することが経済の再生にも繋がる?
米国はNeoから国際強調路線へChangeするだろうし・中国は57兆円の内需拡大
策を打ち出し世界のMoney Absorber(吸収国)へと変革するか? 
米国にとって「G2」を画策提案するほどの最大のRival〜最大のStakeholder
へ? 
Hawaii以東は米国・Hawaii以西は中国統括案さえSymulationされている
中国の一党独裁・自由民権を認めず異民族弾圧さえも目を瞑ろうとしているの
か?
ASEAN+3(日中韓)では、日中が双璧為すが、規模では中国に次ぐ中規模国家
の代表
しかし米中にも出来ない環境・安全保障・科学技術・製造先端技術で
Initiativeを発揮することにより大きな役割(存在感)を果たせる筈
現に国際世論調査では、世界によい影響を与えている国として日独が最多
日本の底力再確認すると
 @1,500兆円の個人資産+外貨準備額100兆円=健全な資金
 A殆ど全ての分野での世界のTop-level
 B派遣に代表されるように少し色あせたが「額に汗して働く労働倫理」
@+A+B=より公正で、より多くの人々を幸せにする制度設計を世界中に提
案可能
×損保会社大幅赤字:戦後の通産・大蔵省官僚の天下り受け皿のための「あく
どい商法」の行き詰まり

【教育こそが何より大切】
欧米は「一神教で罪の文化」日本は「儒教・仏教・多神教で恥の文化」?
団塊の世代は小さい頃から「みっともないから」「意地汚いことだから」「人
として恥ずかしいことだから」と躾されてきた
欧米人は彼らの文化「5W1H」より「起承転結」に憧憬を持っている
彼らからの感嘆・賞賛質問があれば、些か誇らしく「頼山陽」の説明から始め
ることにしている
他にも数ある「カタカナビジネス語」の中で、燦然と輝いている「カイゼン」
や「カンバン」以上に「5S=整理・整頓・清掃・清潔・躾」はその醍醐味とも
言えよう
とりわけ、最後の「躾」こそ日本の誇らしい文化だと思える
「身」を「美」しく保つ武士道的「矜持」という言葉さえ死語になりつつある
ことに焦燥感を覚える
教育の根幹は「知識詰め込み」以前に、まず親と教員の「躾」から始めるべき
子供の頃、正義の味方だと思っていた殆どの弁護士は「金儲け主義者」になっ
てしまい、法すれすれ、もしくは法を犯してあくどく稼いだ金持ちのコバンザ
メになってしまい、モンスター養成に憂き身を窶している?
戦後、軍人が世の中の舵取りを間違えていたのに気付き、軍国主義がなくなり
官僚が復興の旗手となって活躍した
それも束の間で、気づいたら「官僚軍事主義」が根強く日本中を跋扈・徘徊・
席巻し尽くしている
間抜け政治家は顎で使い易く、自分たちの利権のみに執着し「日本を良くす
る」官僚の使命を忘れてしまっている
「生まれより育ち」物心ついた子供の頃からの躾・教育こそが何より大切に思
える
修復には余りにも長い期間を要するだろうが、日本再生の根幹のように思える
2009.01.10記 OGRE



                                OGRE

 

 

第74号



当社の事業永続を願って(Stakeholders(*1)の繁栄を願って)

   (*1)ステイクホルダーズ=利害関係者、当社員・お客様・お客様の
      お客様・外注先・仕入れ先・当社と何らかのお取引のある方々

当社は40年前に和文タイプライター1台で創業した、歴史も何もない印刷会社
です。
そのHandicapを補うため、他社とは異なる特長を「売り」にして、ずっと差
別化を図ってきました。社内にじっとしていては仕事が来ないので「外に出
向く」か、仕事が来るように「仕掛け」を連綿と行ってきました。
 @ 優秀な営業マンは必要ですが、仕事している振り(*2)してバタバタ動
   くだけの営業マンは不要になる「営業Less経営」
    (*2)お客様は神様という誤謬が日本中にまかり通り、我が国のGDP
      「一人当たり名目国内生産」はOECD中19位と過去最低になって
       いる
 A Contents(販促中身)と物量が物言う「FAX一斉送付作戦」
   Target=相手を絞り込んだ「DM送付作戦」
   Timing=時宜を得た「新聞折り込みチラシ作戦」
   Area=配布地域を考慮しての「ポスティング作戦」etc.に加えて、
       最近は、Net受注による「Long Tail作戦」に手応えを感じております。
歴史ある印刷会社の常識から少々はずれているのでしょうが、必要経費は惜
しまずに「仕掛け・仕掛けの連続」でやってきました。

社内Concept(企業理念)は、余り大きな声では言わないようにしていますが
「お客様以上に社員を大切」にしてきました。
しかも社員には「お客様以上に外注先様に頭を下げろ」と言い続けてきまし
た。
と言っても、ただペコペコとお人好しの振りするのではなく、仕事のやり取
りでTroubleやMistake発生を最小限に食い止めるようにManual化(標準化)
することをSevereに貫いてきました。
厳しいManual化推進に対して軋轢はあったものの、最終的には「話が早い、
後から値切らない、仕事がやりやすい」と好評を得ております。
印刷の仕事にMistakeはつき物で、外注先のMistakeは、お客様から観ると当
社のMistakeになり、何度か取引停止になりましたが、外注先には寛大でした。
しかしResponse(返答・経過報告)がない場合は妥協しませんでした。
「Responsibility(責任)と言う言葉を辞書で引いてみろ、ミスは仕方ない
がResponseしないと言うことは『無責任』に尽きる」と。
取引先にもManual化推進を最初は懇願し、次に注意し、最後は叱責しても治
せない企業はSegment(取引停止)してきました。
40年間で20社以上Segmentしたになりますが、その半数以上は倒産・廃業して
おります。最近では「ビジネスが切った会社は潰れる」と余り有り難くない
風評が流れております。

金銭面では、たとえ一時期的に当社にとって不利になっても「損して得取れ」
と言う発想でした。
「口約束でも必ず守る」という信用を築くためにも、無くてはならない大切
なPolicyだったように実感しております。

さらに「企業は社長だけのモノなくStakeholdersひいては公のもの」を頑な
に貫き、社員を含めて当社と関係あるすべての人々と気持よくおつき合いし
て頂くことを何より心がけてきました。
当社と取引して頂くことが「外注先」「お客様」「お客様のお客様」の利益
になることを念頭に置いてきました。
当社の利益はあくまで、こうしたおつき合いができたあとの結果の筈であり、
目先の利益だけを考えるようなことはせず、何よりも取引先様の立場を尊重
することを第一に考えるべきだ、と言い続けてきました。
「下請けを叩く」「納品後に値切り倒す」「約束を平気で反故にする」等々
を行う企業は、ほんの一時的に「一文欲・吝嗇欲」だけは達成出来ます。
たとえ目先の利益計上が叶っても、お客様や取引先に迷惑を掛け、世間の評
判を落とすこととなっていることに気づかない企業を他山の石として多く観
てきました。

当社は前述Conceptを理想としていたからこそ、今日まで事業を長続きさせる
ことが出来たのだと改めて実感しております。
「企業は公のもの」という考え方は、取引先のことを真剣に考えれば、相手
が良くなることにより、最後に当社も利益を得ることができる、つまり社会
に尽くすことを考えることのできる企業が「社会から評価され長く存続出来
る」と愚直に信じております。
「Net通販」「B to B to C取引」など、お客様の顔が直接見えない取引が増
えている今日こそ、「信用」に勝るSales-Toolは無いように感じております。
  @「常にStakeholdersの利益を最初に考えること」
  A「企業は公のものであり、社会の利益も常に考えるべき」
  B「当社の利益を最後に考えてこそ、企業は信用され、長続きする」
をこれからも大切にしていく所存です。

Post Script
TS1(ティーエスワン)服用3週目になると、さすがに辛くなるものの、気持
ちは全くと言っていいほど乱れることはありません。
「来週は休みだから楽になれる、遊べる」と、指折り数えるほどではないけ
れど、内心納得安堵させております。
食欲が極端に落ち込むと、掛け替えのない人達や悪友達が食事に誘ってくれ
ます。
気の置けない人達と、バカ言いながらの食事時はとても楽しく過ごせます。

私はたった1回だけ「癌Forum」に出席し、「癌の本」も1冊(しかも斜めに)
読んだきりですが、筑紫哲也でさえ40冊以上も読んでいたそうです。
「どうせ、どれでも似たようなもんだろう」という横着心もありますが、そ
れ以上に今の恵まれた環境に感謝出来ているからだと思えます。
お世辞にもInformed Consent(医療説明)が卓越したDr.ではないけれど、
お人柄と医療Evidenceには全幅の信頼が置けます。
掛け替えのない人が料理上手な看護婦さんだったために、体調管理・食事管
理の殆ど全てを託すことが出来るので「俎上の鯉」宜しく、Rich & Happyに
浸れます。
腫瘍マーカー値が順調に? 微増してくれていますが、来年1月のCT検査時に
は、何とか止まっていて欲しいものです。

振り返ると、今年は61年間で最も充実した1年だったと心底実感しております。
生きとし生かされている明日の幸せを噛みしめております。
来る年が皆様にとっても良い年でありますようにお祈り致します。   OGRE


 

2008/11/20発行                              http://business.hey.ne.jp
第73号



印刷会社に明日はあるのか?(Q99-7)
これからの「印刷会社経営」を模索して


印刷会社のみならず日本中がWorker Holic(働き蜂)だったのに「先の見え
ない不安と過当競争」に疲れて働く意欲を失ってしまっているように思える。
労使ともMental-health(精神面)に問題を抱え、殺伐とした職場が増えて
いるように思える。Shrink(元気を失った)印刷会社に再び活気は戻ってくる
のだろうか?
元気を取り戻すためには(反論はあろうが)印刷会社の健全な事業継続は
「@顧客の創造と、A身の丈を低くすること」だと提言したい。
 @ですぐに思いつく言葉は「新規開拓」になるが、日頃から(10年以上)や
  り続けた社風がないと徒労に終わる。
  それよりも既存顧客の事業発展のための新たな印刷物提案や、今まで見
  過ごしてきた「印刷物納品の回りの付加価値開拓」に新たなビジネス
  チャンスを模索したい。
 AはCollaboration・Alliance(外注・提携)に尽きるが、Governance(企業
  倫理感覚)やSecurity(機密保持)が確立していない後ろ向きな企業との
  関係構築は不可能になる。補足説明すると汚い言葉になるので割愛する。

印刷界は「サービス産業・知識産業」だと言われて久しく「知識産業の成
否は、優秀な知識労働者を(1)惹きつけ、(2)永く留まらせ、(3)Motivation
(やる気)を起こさせるかにかかっている」と思われる。
語弊があろうが、勉強しないTopやLevel以下のダメ社員はこれからの印刷会
社には不要になったと推察する。お客様や社会へのValue(価値)を創造す
るため、社員を生かす印刷会社経営のあり方を模索し続けたい。

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★印刷会社は、Bubble崩壊後に殺伐とした職場になった
 社員と企業が運命共同体であるような、Evidence(経営理念)のシッカリし
 た印刷会社も散見・羨望するが、経営道徳観の少ない老害経営者が居座り
 続けているのも現実の姿であろう。
 「社員にまともな賞与も払えないのだから、Topは役員手当を返上する」
 vs「不景気と無能社員のセイで役員手当を減らされた、何とか社員給与支払
   いを抑えたい」両者に対してのCommentは無用に思える。
 蛇足だが後者は、経営や人事に関する以下のKey-wordをいくつ知っている
 だろうか?
  ・組織のFLAT化・Career設計・Diversity、Caffeteria Plan・選抜人事
  ・Leader-ship開発・社内資格制度・360度評価・Motivation-up
  ・成果主義・企業改革etc.

★世の中の動きを把握しておきたい
 現状を認識しようとすれば「印刷不況」の外枠に「日本の不況」があり、
 さらに外枠の「世界同時不況」を些少なりとも把握しておかないと浮上が
 目指せないように思える。
 今の金融危機は、米国Sub Prime Loan(信用力の低い個人向け住宅融資)
 に代表される欧米型の短期利益追求至上主義が限界にきたことが根本原因
 だと思える。
 欧米型企業経営では、いかに投下資金から得られる利益を短期間に増やす
 かが最優先されてきた。ROI(投下資本利益率)を高め、配当を増やすこ
 とが至上命題となっている。
 金融産業が歪に発達した欧米では、様々な資金調達手段や金融商品が生ま
 れ、専門家でも全容をつかむことができない。
 資金の貸し手と借り手が錯綜する複雑な仕組みが開発される一方、資金調
 達と運用の規模は、各国の金融緩和政策やFund Moneyなどによって、実体
 経済の規模とは関係なく膨らんだ。
 欧米では実体経済の規模に比べてお金がお金を生む虚業(金融産業)が大き
 くなり過ぎた。
Green Span前FRB議長は「金融界の無謀を野放しにした自分の認識違いだっ
 た」とハッキリ誤りを認めており、我が国の政治家・金融政策者とは違っ
 て潔さを感じる。
現時点での資本主義が終焉を迎えようとしているのだから、印刷界も「印
 刷設備を増やせば仕事が来る」時代が終わったことを再認識したい。

───────────────────────────────────

★「同族ふんぞり型経営」から「社員第一主義経営」の時代に
 同族経営自体は悪いことではないし、大量印刷物生産のために高価な設備
 や人員を必要とし、20世紀の産業資本主義の時代には合理的だった。
 ところが人の知恵や技が勝負の「知的資本産業」時代では、大規模な土地
 や設備はCollaborationやAllianceにより節減可能になりつつある。
 産業資本主義の時代には、印刷業界は設備増強が売上を確保する一番の近
 道だった。どちらかと言うと、社員は人件費という「Cost」として捉えら
 れ、印刷界の人件費は他業界に比べて極端に安かった。
 しかし、印刷業もIT(情報技術)、Contents(文書)処理といった知的資
 本が重んじられる業態になってしまった。
 今までは紙代と原材料費と人件費の合計額のみが、印刷業で生み出す価値
 になっていたが「知恵や技を持った人」が勝負出来る知的資本主義の今日
 では、社員の頭脳をフル活用して、新しい価値を生み出す「人材力」が
 印刷業発展のカギのように思える。
 これからは、社員を人件費という「Cost」と見なすのではなく、顧客や社
 会に「Value」を生む起点として生かす「社員第一主義経営」が主流になる
 ように思える。

───────────────────────────────────

★少数精鋭で労働生産性を上げる
 設備更新や社員教育で社内体制を整えたりしても、直ぐに人材の質の向上
 は図れない。それでも社員一人一人が価値を生み出す力「労働生産性」を
 上げることが、印刷業にとって最重要課題だと思える。
 労働生産性とは、社員1人当たりの付加価値を指し、社員人一人一人が価
 値を生み出す力や効率を示す指標だと言える。
 原材料費や人件費が高くなった現状では、社員の生活が豊かであり続ける
 には、一人一人の頭脳を生かして、一人一人が生み出す価値=労働生産性
 を高めることが今後ますます大切になるだろう。

───────────────────────────────────

★印刷界の労働生産性はSiestaの国「Spain」にも負けている
 国際比較をすると日本の労働生産性はあまりに低くなった。日本の労働生
 産性は、OECD(経済協力開発機構)加盟30カ国の中で20番目、主要先進7
 カ国(米・英・仏・独・伊・加・日本)の中では、1993年以後13年連続最
 下位になっている。
 日本は「お客様は神様」という誤謬神話で、毎日2時間シエスタ(昼寝)する
 スペインにも負けている。印刷界では、特に「仕事している振り」「仕事
 しているつもり」の錯覚をTopが奨励しているように思えて仕方ない。

───────────────────────────────────

★「大量生産・大量販売」Modelはとっくの昔になくなった
 世の中に目を転じてみると、Global化がさらに進み、国と国・企業と企業
 の競争が激しくなっている。
 戦後の日本は製造業が中心に経済成長を続け、永久に続くように思えた。
 先進国では、企業側の効率を優先した量産が通用するのは、Commodity
 (汎用品)のみに限られている。
 印刷業界ではどこも同じ品質の規格品を納品しようとするのでは、価格競
 争に巻き込まれるだけであろう。
 「血のにじむようなコスト削減」と「高品質の標準規格品による市場シェ
 ア拡大」にしがみついている間に、世の中は量産事業モデルが過去のもの
 となりつつある。
 成功体験が忘れられず、大量受注・大量印刷の発想で、旧態然とした経営
 感覚から抜け出せず「辛抱すれば良い時代がくる」などと宣うTopが意外
 に多い。

───────────────────────────────────

★印刷会社浮上のためのSolution(解決策)は?
 印刷業界は長時間働いていても、1人当たりの価値を生み出す力が著しく
 低いように思える。元気を失ったお客様に新たな印刷価値を提供する為に
 は、どうしたらいいのか? 確信はないが、お客様の商売が好転するよう
 な印刷物提供や情報提供しかないように思える。
 Valueを生む力=価値創造力をもっと上げるには、大量生産・大量販売を
 目指した産業資本主義の既成概念から逃れることが大事になろう。
  ・印刷会社が自社のSP(販促)印刷物を作成したり、
  ・不十分な原稿から洗練された原稿作り(Catch Copy、デザイン、
   日本語修正etc.)
  ・強みをAppeal出来る自社の会社案内を作成出来るか?
 当社内のことで恐縮だが、大手印刷会社を定年退職した営業マンが憤慨し
 ながら「社長、お客様が出鱈目な原稿しかくれないんです」に対して、
 「だから当社で5W1H・起承転結・Logical Thinkingすれば良いのだ。それ
  が当社のAppeal Point(差別化)だし、利益確保の根源なんだ」
 と諭すと、その営業マンから
 「え、そこまで印刷会社がさせられんですか?」語気強く反論があり、
 1年経過しても既成概念が変わらず当社を去っていった。

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★どんな状況でも印刷仕事は、Valueを生み出す楽しい仕事だと信じたい
 どうしたら、お客様の商売の手助けする印刷物ができるのか? 
 理想論だが、商品やサービスを企画提供する社員も、お客様と一緒になっ
 て楽しく気持ちいい体験を心がけたい。
 「普通の社員」からお客様に喜びや感動を与えられるような「一流社員」
 になってもらうには、社員が高い意欲で働けるような「人事戦略」が印刷
 業にとってますます大切になるだろう。
 社員たちが真剣にお客様のことを考えて、仕事に打ち込み楽しめるような
 「職場」と「風土」を作り、社員を「Cost」ではなく「Value」にするこ
 とが、経営者や上司の仕事であろう。
 社員の知恵や能力を生かすことに力を注ぐ(=社員が賢い)会社は、お客
 様の支持を受ける「強い印刷会社」になれるだろう。
 社員が真剣に仕事を楽しみながら、互いに協働し、互いに切磋琢磨しても
 らわないと、お客様や社会にとってのValueは生まれない。
 留意すべきは、上司は評論家であってはならず、率先垂範で手本を示した
 い。机上の屁理屈だけではなく、具体的に社員第一主義経営のあり方を模
 索していきたい。

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Post Script
・JAGRAや印刷工業組合から「会報の原稿が足らないから明日までに埋めて
 欲しい」と頼まれる。付け焼き刃で、文言を手のひらでこね回しているの
 だから、発行後に読み直すといつも自己嫌悪に陥る。それも定めだと、言
 い訳的に諦めてはいるが……
・軽い抗ガン剤服用の時には、休日は美術館巡りや花を愛でていたが、
 「TS1」服用し始めてからは半日以上眠ることにしている。
 「寝る子は育つ」と言いたいのだが「悪い奴ほどよく眠る」と揶揄される。
 案の定、白血球数値が3,000から7,200(ほぼ平常値)まで回復した。今は
 小さな変化でも大きな喜びになる。
 「副作用が減ったと言うことは、ガン細胞を抑える本作用が効いていない
 のでは?」と感じるの弱気ではなく、罹患した者共通の本能だと聞いた。
 それを口に出来るのは歯を食いしばらず、飄々と毎日過ごしているからだ
 と思える。仕事は楽しい!!

                                         OGRE

 

 

2008/10/09発行                              http://business.hey.ne.jp
第72号



日本は資源大国か?(Q99-6)


Marco Poloマルコポーロの「東方見聞録」を目の当たりにしたことがある。
ガラス越しでなければ、たとえPenaltyを受けても手にしていただろう。
丸背・上製本の大書をイメージしていたが、新書判位の大きさで、活字も
大きく、本文用紙も厚いので100頁くらいの小冊子だったと記憶している。
当時のジパングでは佐渡ヶ島は世界一の「黄金埋蔵量」を誇っていたらしい。
かつて隣の島根県岩見地方は世界遺産になった「石見銀山」で栄えていた
らしい。
明治以降は、北海道・九州方面では黒ダイヤ掘削で活況を呈していたが、
石油に取って代わられた。

「日本は資源小国だから頑張らなければならない」子供の頃から企業戦士
たらん教育を受けてきたが、最近「日本の近海には世界最大の鉱物資源が
埋もれている」との話を耳にした。
東シナ海における中国との掘削権トラブルなど眼ではないほど、無尽蔵に
近いほどRare Metalや希土類等が彼方此方に埋没しているらしい。

但し、現段階では、日本企業の深海掘削技術には限界があり、数多くの
「宝の山」を掘り出すこは不可能に近いらしい。
しかし、既に深海掘削技術を保有している欧米の企業が日本政府に「掘削
許可」を打診しているとのこと。ここで荒唐無稽なPLANを白昼夢したい。
欧米先進企業を集め、国際入札で複数社に掘削権を与える替わりに、まず
@ 日本企業との合弁・ノウハウ伝授を見返りにしたらどうであろうか?
  不況にあえぐ我が国の土建・建設業界は一気に活気づくものと予測さ
  れる。序で浚渫・海運業他諸々の企業が好況になるのではあるまいか?
次に、
A Warrant(*1)のように掘削権の買い取り権利を細切れにして「証券化」
  することは考えられないか? 
  いわゆるDelivertive(金融派生商品)により、世界中にダブついてい
  るHedge Fund Moneyを我が国に流入させられないだろうか?

その資金で、九州鹿児島県か沖縄方面、四国の太平洋側の未開地、南紀の
突端、東京都大島辺りに太平洋のドバイ実現を夢見たい。
それどころか、ASEAN・環太平洋地域をも活気づかせ、鬱屈した世界経済を
World Wideに救う起死回生の本命になる可能性はあり得るのでは?
(*1)【ワラント】買取権、引受権、新株買取権を与える証書
       【ワラント債】新株引受権付債券。債権者に対し、発行会社
              の新株を定められた価格で買い付ける権利を
              付与した債券
 Warrantは金融活性化に大きく寄与するとともに、Junk(紙
       くず)になるRiskも大きく悪名高い。債務は返済不履行とい
       う負の遺産? が伴うが、採掘権という「夢」にはプラス要
       因があるのでDefoltはあり得ないはず。

素人の思いつきだから批判は甘んじて受けるが、いわゆるMogage(抵当証券)
によるRiskやJunk Bond(*2)のような弊害は発生しないと考えられる。
    (*2)ジャンク債、信用格付けが低くて利回りが高い債券のこと。
       Junk Bondは、Defolt(債務不履行)率なども考慮して理論価
       格よりも安くなる傾向があるとされていることに目をつけ、そ
       れをPackageにして運用すれば、Risk も分散されて高いReturn
      (収益)が得られるという投資戦略。この場合、いくつかの債券
       はDefoltされることを計算して、その上でもRiskに見合う以上の
       Returnが得られると判断されるPortfolio(資産一覧表)を組み
       高い収益を狙う。いわゆるHigh Risk High Returnの申し子。

Oil Moneyに代表される世界中にダブついているFund Moneyは、資本主義の悪
弊というか元々は額に汗して働いた人々の恵みを拝金主義者が吸い上げた資金
の筈。
世界中の金融機関と機関投資家の保有する数十兆$という膨大な過剰資本は、
人類にとっての大切な貯金であり資源の筈だから、それらを再吸収して世界全
体に還元・有効活用して欲しい。
国家的に入手した潤沢な資金は逆Trickle Down(*3)するのが経済先進国の勤め
なのだから、我が国だけが潤うのは許されない筈。
世界中の最貧地域に重点的に「再配分」することを夢見たい。
    (*3)トリクルダウン、徐々に流れ落ちるという意味で、政府のお金を
       公共事業や福祉などで国民(特に低所得層)に直接配分するので
       はなく、大企業や富裕層の経済活動を活性化させることによって、
       富が低所得層に向かって徐々に流れ落ち、国民全体の利益となる
       思想。

冒頭に述べたが、99人から他愛もないと一笑に付されても、1人でも良いから
「気宇壮大な空想に乗った」という政治家・経済人が現れん事を!


Post Script
「日本の経済は既に二流」に異論を挟む気持ちはないが、そんなに悲観するもの
でもないように思いたい。
・世界初と言われる「大阪堂島米会所」の「米先物取引」は、農業従事者にとっ
 ては豊作不作に対する「保険機構・相互扶助的互助会」が設立主旨だった。
 それを欧米がまねて「商品先物市場」を作り、いつの間にか守銭奴のあくどい
 銭稼ぎの場と化した。
・Delivertive(金融派生商品)のいしずえとなり、金融取引の円滑化・活性化を
 目指していた「確率微分方程式」は伊藤清京大教授が考案した。ところがノー
 ベル経済学賞受賞者等による「詭弁経済学」が世界中を跋扈し尽くした。
・上杉鷹山による「米沢藩政改革」は、米国Kennedyケネディ大統領も範として、
 欧米に知れ渡った。
・ネズミ講やマルチ金融と違い、「頼母子講」は古くから我が国に根ざした「相
 互扶助の精神・近所との隣人愛」を目的とした崇高な制度だと捉えている。
今だからこそ、日本初の世界経済浮揚策を、それ以上に貧しい人々への幸せ発信
を夢見たい。

                                            OGRE


 

 


 

2008/9/24発行                              http://business.hey.ne.jp
第71号



◎ オバタリアンの語源はリバタリアン? (Q99-4)


「オバタリアン」は、世の中では皮肉っぽく、批判的に使われることが多い
が、オバタリアンのしたたかさにも良いところも多くあるはずだし、その是
非をここで問う気持ちは更々ない。
当初、TV評論家たちはVegitalian(ヴェジタリアン・菜食主義者)からオバ
タリアンという言葉が派生したのだと宣っていた。
当時、私はどうしてもLibertalian(リバタリアン)が語源に思えて仕方な
かった。
友人達との井戸端会議? の雰囲気を乱したくなかったので、蘊蓄を挟むこ
とを慎んでいたので、恥をかかなくて良かった、と安堵している。
最近判明したことだが、どうもBattalion(軍隊・大軍)が語源だそうで、
4コマ漫画の「オバタリアン」から発生したそうである。
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Libertalianと言う言葉は、経済学をかじった者にとっては、基礎的かつ初歩
的な必須学習Item(項目)になっている。
Libertalianは、古くは経済学の父と言われるAdam Smith(アダムスミス)が
レッセフェール(自由放任主義)の中で唱えたと解釈している。
最近では、前FRB(米国連邦準備理事会=日本の日銀に当たる)議長の
Green Span(グリンスパン)や、我が国に於いては民主党党首の小沢一郎も
Libertalianism信奉者と言えよう。
前経産省大臣の竹中平三もそのCategoryの中に入れても差し支えなかろう。
竹中の言動・政治歴に関しては毀誉褒貶有ろうが、私的には「功罪相半ば」と
言うよりも寧ろ、功=60%・罪=40%と評価したい。
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そもそもLibertalianとは何か? と問われたら、少々乱暴だが解りやすく言
えば、「一部の大金持ちが潤沢な金をシャワーのように下に流すことによって
民衆(経済社会全体)が潤う」と言う理論だと解釈していただきたい。
我が国封建社会を振り返っても、「泣く子と地頭には勝てぬ」といわれた地頭
は、今の時代なら差詰め渡り鳥官僚・悪徳官僚のような犯罪人で、民を多いに
苦しめ、私腹(利権)を肥やしていたらしい。
しかし、学生時代「封建村落における経済システム」を学んだ者としての認識
は、名主・庄屋様と呼ばれる人たちの多くは「篤農家」と呼ばれ、お上にたて
ついてでも、小作人を庇護していたらしい。
いわゆる「分限者(ぶげんしゃ)」とも呼ばれ、彼らの庇護で小作人達はそれな
りに潤って、人生(or郷土文化)を享受・享楽していたらしい。
分限者という言葉には、ただ裕福な人だけではなく、品格を備えた由緒ある人
柄・家柄さえも連想させる。
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それでも私は、どうしてもLibertalian原理主義(≒資本主義)には疑問を感
じる。
社会主義原理主義者には辟易するが、社会主義も資本主義もさほど優劣が付く
ものでもないと思える。
それではどうしてCapatilism(社会主義)が衰退したかと問われたら、Marx・
Max Weberを囓った者なら、理論的にはCapitalism(資本主義)を凌ぐであろう
が、単に「硬直した官僚主義」と「情報技術革命に対応できなかった」からだ
と捉えたい。
このことは単純に思えるが、人間の性(=さが=業)の面から演繹的に観察し
ても、社会主義の行き詰まりを否定することは出来ない。
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最近、碩学と言える人たちは「資本主義の悪弊」を喧伝し、警鐘を鳴らし、
「ポスト資本主義社会」を模索している。
残念ながら、「ニューエコノミー(≒新資本主義)」台頭必要性のかけ声とは
裏腹に、Aufheben(=昇華・突き詰める)した「ニューエコノミー」の中身は誰
一人として具現化してくれていない。
けだし、社会主義には資本主義にない長所が沢山あるし、もしかしたらLogical
には資本主義を凌駕するだけの理論があるようにさえ思われる。
しかし資本主義にも多くの長所は存在する。
たとえば、Built in stabilizer(ビルトインスタビライザー)を判りやすく言え
ば、社会経済システム全体の危機に対する緩衝作用のようなものだと捉えて頂
きたい。
数式で説明したいが、それにはあまりにも多くの紙幅が必要になるので割愛する。
最近のサブプライムローン問題でさえ、1929年のように「世界大恐慌」に陥らな
いのは、高度に発展したShock Absorerとも言うべきBuilt in satbilizerが
Globalに機能しているからだと解釈している。
「歴史は繰り返す」と言われるが、上記に関しては、まさに「歴史は繰り返さな
い事もある」ことが実証されたとも言えよう。
私自身はかなり不勉強ながらも、経済学の真髄とはJeremy Bentham(ベンサム)の
唱えた「The greatest happiness for the greatest number」(最大多数の最大
幸福)を希求する学問だと捉えている。
実は私も尻馬に乗って、資本主義の悪弊や、Libertalianismが格差社会を拡大さ
せ、世の中の歪みを生み出していると指摘したいのだが、十二分に論評する能力
はない。
私に言えることは、今の世の中は(特に欧米で甚だしく、日本もそうなりつつあ
るのが悲しいのだが)お金持ちは偉い人と錯覚してしまう「拝金主義」が横行し
ていると。
お金をしこたま稼ぐこと自体に問題はないかも知れないが、どうしても「あくど
く」稼ぐ臭いがしてならない。
「チューリヒの小鬼」「リヒテンシュタインの資金洗浄暗躍」、「投機マネー」
「ヘッジファンド」「ワラント」「モゲージ(抵当証券)」、「LBO or MBO買収手
法」それらをひっくるめて「詭弁とも言える金融工学」etc.etc.を賞賛するのが
Libertalianismに思えて仕方ないのだが……。
質が悪いことに拝金主義者達は、自分たちにとって都合の良い文化を世界中に席
巻させてしまう事に悪意すら感じていない。
そして、それに迎合する三百代言(*1)的経済学者達は、拝金主義者の理論を正当
化する大義名分を生み出す。
  (*1)宮澤賢治の「イーハトーブ」の世界では、古来、日本では三百文で
  虎の威を借る評論家や弁護士的卑しい人間を指す言葉だと言われて
      いる。
元来、日本人はお金にはさほど汚くなかったはずなのに……、欧米の拝金主義に
恨めしささえ覚える。
世界中の「良心の全身に充満したる経済人達」が寄り合い、10年くらい何度も何
度もDebate(=悩み)を繰り返し、資本主義と社会主義の弊害を廃し、両者の良い
ところを徹底的に取り入れ、汗水流して働く人々が報われる社会を構築してくれ
るよう、切に願う。

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Post Script
9月21日に「日経TEST」をわざわざ受験料5,000円支払って受験した。全国で1万
人を越す受験者の多くは学生さんのような年令の人で、私のような60歳過ぎた
若者? はほとんどいなかった。
80分間で100問の設問は、マークシート方式に慣れていない者にとっては、時間
が足らなかったし、良く練り上げられ推敲された設問に回答することは難しかっ
た。
学生さんとのGeneration Gapを感じながらもギリギリ難問を80%クリアした、疲
れた。広島会場の安田女子大学キャンパスを見渡すと、しっとりした佇まいに
暫しの時を過ごし、絶好の向学心を育んでくれる環境に魅された。
可なりBareer Freeも配慮されており、今の時代なら4年間のCampas Lifeを遅れ
たのだろうな、と懐古の念に浸った(40年前は、同志社大学では車いすでの復学
は許されなかった)。と同時に、仮に復学出来たとしても、今の幸せな人生を全
う出来たかどうか疑問符がよぎり、「今のまんまの幸せ」を今更ながらに噛みし
めている。
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あろう事か、大動脈そばのリンパ節に転移していた箇所が石灰化? していて
転移拡大もなく、今年いっぱいは入院しなくて済んだことを報告する。
一昨日(9.21)より、三度めが始まった抗ガン剤治療も「命あっての物種」で、
年末までの3か月間は相当にしんどいけど我慢出来る。
29日には、年賀シーズンに向けて新たなオンデマンドのサブマシンを増設する。
突拍子もないように思われる向きも有ろうが、臨機応変に、多様性を考慮した
上での短期経営計画に基づくものであることを社員同様に自覚している。
湧き出る「新作戦」の連発や、印刷業界でのLeader-ship継続に何ら疑いを持た
ず、短期経営計画を推進出来る「今のまんま」に至福を感じる。

                                            OGRE


 




 

 

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