◎ なぜ、原油がいつまでも値上がりすると錯覚しているのか?
(Q99-4)
オイルショックを二度も経験し、Bubble崩壊で辛酸を舐めたにもかかわら
ず、なぜ同じ轍を踏みたがるのか理解できない。
狂乱物価の当時、私はこぢんまりと小銭を蓄えていたから、小賢しく一年
分以上の印刷用紙を前買いして悦に入っていた。
今思えば、両親は「誤った経験も、気づいたときには若者を成長させる」
とばかり、冷ややかに(本心は暖かく?)私の愚行に一切の異論を唱えな
かった。
風評に反してトイレットペーパーさえも買い置きせず、「世の中なんとか
なる」と泰然自若としていた両親が憎らしくも頼もしかった。
「原油は上がり続ける」と尻馬に乗るTV芸者(非常に嫌な言葉なんだが的
を射ている)と言われる評論家やマスコミの煽りには苛立ちを禁じ得ない。
尻馬? 付和雷同という少しはマシな四文字熟語など使いたくもなくなる
ほど彼らの発言には、聞いている方が恥ずかしくなる。
「原油価格は必ず急降下する、その時にも大きな不都合が発生する」との
持論(自分では経済原理だと錯覚している)を連ねるために、Key-wordを
Randomに揚げてみよう。
@Food Myrage A近代産業の著しい特徴は第一次産業従事者の大幅低下
B需要と供給のBalance C仲買(競り)のGuild化はお役所利権
D日本道路興運・日本総合サービス・北協連絡○○会議は悪の温床
Eドン百姓の耕耘機=漁師のRader F高級レジャーボートの係留料金は
何拾円の世界(○○財団)
ミクロ経済学的にはガソリン代が上がったらすべて不都合になる……だが、
風が吹けば桶屋が……の屁理屈ではないがマクロ経済学的には「すべて不
都合」とは言えない筈。
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印刷界で「営業Less経営」を推し進める者としては、ガソリン代高騰によ
り「過剰サービス・ご用聞き営業」が成り立たなくなることは、一抹の救
いではあるまいか? と受け止めたい。
名刺一箱・年賀状一件発注でも呼付けるClientもどうかしているが、それ
に即対応するご用聞きは、印刷マンとしてあまりに情けない。
そういう印刷会社の経営Topも、急がない仕事でも出来上がっていれば、効
率的なスケジュール発想などなく(行ったり来たりの赤字仕事を計算しよ
うとせず)10日先の納期でも遠方まで今日の今日届けたがる(「納品」と
いう本来の意識すらない)。
その反面、お客様が本当に困っている緊急事態でも、普段と同じ対応しか
出来ないからBusiness-Chanceを失っている(=お客様が困っているときは、
何はさておいても対応するというメリハリもない)。
儲からない営業活動を繰り返し、ムダなガソリン代を消費し、ムダな交通
渋滞による環境汚染という未必な故意という罪を犯していることに気づこ
うとしない。
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これは、印刷界に限らず「お客様は神様」という誤謬に気づかない日本人
独自の発想であろう。蚊の泣くような声で叫びたいのだが、通年計算して、
儲けさせてくれないお客様はお客様ではないはず、だと。
逆に儲けさせて頂いているお客様だからこそ、印刷プロとして精一杯の情
報やサービス提供も可能になる。
自動車産業に代表されるように、「工場内生産効率」は世界一と言われな
がら、「サービス産業効率」または「営業効率」は最下位と酷評されるこ
とは、そのまま印刷界にも通用する。
オフセット機械稼働率は欧米の比ではなく世界一の効率なのに、営業マン
効率・営業マンのプライドは世界最低と言えよう。
もし日本中の印刷営業マンが、お客様の顔色だけを見ず、お客様のベネ
フィット(真の利便)本位で活動できたら、印刷界は魅力ある産業になる
のではあるまいか?
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昨今の、遠洋漁民が原油価格高騰に依り生計が成り立たないからと、休業
PRすること自体には反対するどころか応援したい。
ところがガソリン税をタダにせよ、と言う欺瞞には横暴と甘えを感じる。
日本中のすべての国民が不都合を強いられているのに、なぜ漁民だけが免
税という名の脱税をごり押しできるのか?
彼ら曰く「競りの価格が上がらないから」との詭弁には、「需要と供給」
で成り立っている筈の価格が「天下り役人による」一部ギルド的ヒエラル
キーの利益貪りに支配されていることに気づかないから、愚弄されている
だけなのに……。
旧態依然とした業態、小さな漁船で南アフリカや南米まで出かけることに
よる大幅コスト増や環境汚染など全く念頭にないのだろうか?
フードマイレージの原則から考慮しても、連綿と続けてきた今までの生業
の在り方自体を見つめ直さないで、為政者のセイにして疑問を感じないの
だろうか?
それに近いことは、今となっては「農協」の悪弊にも繋がるように思われ
る。
「ドン百姓の耕耘機・一本釣り漁師の魚群探知レーダー」は、決して彼ら
を愚弄しているわけではない。
経済発展の原則からして、農民同様に第一次産業従事者の割合は大幅に低
下するのが自明の理なのに、なぜか漁民の減少率は?
この苦言に異議を唱える人は、MinimumでもP.F.Drucker(ドラッカー)の
「断絶の時代」や「Next Society」、MaximumではSchumpeter(シュンペー
ター)のInnovation(業態革新)他に目を通してから反論して頂きたい。
最近知ったことで、発言することに些少なりとも後ろめたさを覚えるが、
高級レジャーボートを係留する料金は、何と数拾円の世界なのである。
護岸工事に掛かった税金の額は推計できないまでも、町中での駐車料金と
比較することすらアホらしくなる。
陰では「○○財団」「船舶何とか協会」etc,etc,などに、またぞろ天下り
官僚が甘い汁を吸って非常識を連綿と継承していることに呆れる。
廃船不法投棄・廃油不法投棄・密漁問題等は此処では伏せておくが、回り
回って漁師さんこそ、財団・協会の被害者だと思える。
日本中に早急にカイゼンすべき、この類の「出鱈目」が「腐るほど」残存
しているはず。
「チクリ」「告発」という言葉は、日本人としてNobless
obleegeを傷つけ
られるし、私には出来ない。原油高騰問題対処に限らず、日本中で「理不
尽・不都合」を俎上にして、知恵を出し合いカイゼン出来たとしたら、日
本は、あっという間に暮らしやすい国になるのでは、という白昼夢を見続
けたい。
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Post Script
頭の中にあることを十分の一に圧縮出来るほどには、私のStory
Tellorと
しての技量はなさそうだ。凡そ毎号のことではあるが、紙幅の都合で無理
に縮めたため、焦点がぼけてしまった感あり。
休日には、倦怠感を覚えながらも「美術館巡り」にいそしんでいる。美し
い絵や工芸品を観ると、すべてを忘れてのめり込める。その前は山奥の
「紫陽花ガーデン」で詩を作り、またその前は50年ぶりに両手の中で「蛍
のTwilight」を楽しんだ。
体調不良で「美しい絵」よりもさらに好きな「良い書物」に接することが
辛くなっているが、それ以外に不都合を感じることはない。
恰も、腫れ物に触るような気遣いはご免被りたい、と言いたいのだが「ひ
ねくれ者」「やせ我慢」と受け取られるので口にしないようにしている。
愉快で、元気で、静かに、幸せな毎日を過ごしている。
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